女子ワールドカップ・リーグ戦のなでしこの2試合目、3試合目は
偶然にも男子のワールドカップと同じ組み合わせだった
男子は2試合目は0−1でコスタリカに敗戦
3試合目はあの三笘の1ミリで2−1の勝利
格上のスペインに勝ったのは記憶も鮮明なところだ
なでしこの場合は、FIFAランキングはスペインが上で
バルセロナの選手を中心にしたパスとテクニックに富んだチームは
失点を抑えるのは難しそう、、と予想した
試合開始の数分間はそんな感じだった
一つ一つが上手いな、、体も強いし使い方も優れていてボール奪取ができない
男子のバルセロナチームと戦う感じだ
(精神的な疲れが心配)
だがパスを繋いで、攻撃的で、ポゼッションが高くてもサッカーは勝てない
この事実がまたもや明らかになった
なでしこは4−0の予想を大きく上回る得点差で勝利
試合はコントロールされているように見えても
きっちりとカウンターでチャンスを決めきった
足が速いというのは本当に有利だ
最初の得点シーンは左からのクロスに日本人は二人走り込んでいたが
右側を走っていた宮沢の速いこと
まるで味方のボールさえ奪ってシュートするような感じ
本当にカウンター攻撃の見本みたいなもの
2点目もショートカウンター
植木のシュートが相手の足に軽く当たってキーパーはタイミングが外れてしまった
こういう日は何をやってもうまくいく流れ
3点目も4点目も、実力というより流れを掴んだ感じ
次に当たったら同じようになるとは思えない
それにしても、男子の日本のチームもそうだったが
勝つためには守ってショートカウンターが徐々に現実的な戦術となりつつある
男子の大会のモロッコもまるっきりそうだった
いくら攻撃が強烈でも守る方の進歩は、なれることによって万全になっていく
バルセロナFCのテレビゲームみたいな戦い方(ベンゲルがこぼしたセリフ)も
実はその戦い方が優れていたというよりは、メッシという点取り屋がいたから
機能しただけなのかもしれない
守りも攻撃も慣れによって、いろいろ対応力が深まっていく
負けたら終わりのトーナメント戦に入っていくなでしこは
次は体格が大きなノルウェイが相手でめったに経験できない戦いを強いられる
だが、勢いに乗るとか流れとか、、そういうものを大事にして戦うのが
短い時間での戦いのコツと言われる
テレビはまだ大騒ぎしていないが、大騒ぎするくらいの結果を一番求めているのは
日本の女子サッカーを活性化したいと考えている選手たちだろう