パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

般若心経を毎日唱える理由

2010年03月12日 21時32分22秒 | Weblog
2000年をあと半年で迎えるという時に
祖母が亡くなって以来
毎朝仏壇にご飯とお茶を供えて
母と般若心経を唱えることにしている

初めは頼りなかった般若心経も今は暗記して
外のお墓に行っても、二人ともどこでも唱えることができる

だが毎日続けているのは信心深いからではない
ましてその意味を理解しているからでは絶対ない

ならばなぜ続けているか?
それは思い出作りのためだ
母との二人の共同作業の思い出
それは旅行の思い出作りと似ている

冬の寒いときには自然と般若心経を唱えるスピードが速まって
早くその場所から抜け出そうとしたり
窓から差し込む光の明るさで季節の移ろいを感じたり
(そこには母がいつもの場所にいるのだが)
こうした当たり前の日常が
共通の感覚、記憶を育んでいく

祖母や祖父、そして父たちは残された家族に
共通の思い出を作る機会を与えてくれている
そしてこの日課は慣れてしまうと
少しも大変なことではなくて
むしろ何かの機会でやれなかった日などは
とても気持ちが悪いくらいになってしまう

これから先般若心経の意味を深く知る時が来るかもしれない
だが、わかろうとわからまいと
これから先もできる限り毎日続けるつもりだ
本当に続ける理由のために
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寿命(夢の終わり)

2010年03月11日 22時29分38秒 | Weblog
先ほどある意味で恩のある方が亡くなった
前々から病状は悪いとお聞きしていて
それなりに心の準備はしておいたつもりでも
いざ現実となってみると容易に取り去ることのできない
何か重いものが心にのしかかったようだ

ご家族のことを思ったり
共に過ごした時間などを思い出すと
時間という最良の薬に癒されるまではしばらく後を引きそうだ

今年になって、そういう年なのか
知り合いの多くの方が鬼籍に入っている
みなさんそれなりのお歳で大往生といわれるものだが
これだけ続くといろいろ考えざるを得ない

今の自分の年齢は父の亡くなった年齢を
5年越している
そして、それだけにいつ自分がそうなっても不思議ではない
だが、それでも願わくば逆縁だけは勘弁してほしい

今までも、そしてこれからも
一番目指すことと言えば、
いつか向こうの世界で会うことになる父に
「よくやった!」とほめられること
祖母のこと、母に対してのことで

生命には寿命がある!
当たり前のことだが今日はひどく厳しく感じられる
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大当たり「バロック マスターピース」

2010年03月09日 21時00分12秒 | 音楽
1.2年ほど前に購入した60枚組のバロック音楽のCD
「バロック マスターピース」
HMVで求めたが確か5000円くらいで猛烈に安かった

安いからと言って演奏家が全然知らない人ばかり!というのではなくて
クイケンとかコレギウム・アウレウムなどの演奏家がメンバーにいて
最初のバッハのブランデンブルクの演奏だけでも
持っていない演奏のものだったので
これだけ買ったつもりで、後はおまけ!
みたいな気持ちでいた

更に有名な曲だけでなく
自分の守備範囲から外れた曲、作曲家も多かったので
新しい事を知る意味でも楽しみにしていたが
人間はいい加減なもので購入してしまうと
そこで関心は薄れて最初の数枚を聴いただけの状態のままだった

それでも、これじゃまずい!
と思い直して順番に聴き始めて10枚目くらい
曲はバッハの無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータ

正直なところあまり期待していなかったのだが
意外や意外、これが結構いい
それで演奏家を見るとルドルフ・ケーラー(多分)

期待していなかったというのは
シェリングの名演奏でこの曲たちのイメージは固まっていて
それ以上の演奏はないかな!等と思っていたから

シゲティーの厳しい真面目なのも捨てがたいが
この調子ばっかりではちと辛い
クレーメルはどうも相性が良くない(神経的過ぎる?)
グリュミオーは楽天的すぎる
(シャコンヌは実演で聴いたチョン・キョンファが
 昔の音楽を現代の感覚で演奏と感じさせて
 陶酔の時間を与えてもらってよかった)

さて期待していなかったこのルドルフ・ケーラーの演奏
何しろ音が柔らかい
そして、どっぷりとしている
この音だけで価値がありそう
シャコンヌは確かにリズムの刻み等に厳しいところはないけれど
そのかわりに有り余るところがいっぱいありそう

この人ルドルフ・ケーラーは知らない演奏家だったけれど
どうやら湾曲弓(バッハ弓)による演奏との事らしい

なるほど、それでか!
と納得しつつ今は無伴奏チェロ組曲をかけているが
これまた予想に反して大もうけ!
グイド・シーフェンとCDのカバーには印刷

有名でなくても結構いい演奏はあるものだ
(久しぶりなので全てが新鮮に感じられているだけかもしれないが)
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芸術の効能

2010年03月08日 22時27分54秒 | Weblog
名曲や名演奏家の言わんとするところを聴く
名画、素晴らしい彫刻を集中して見る
畢生の大作を読破する

こうした芸術作品は対峙している本人が
まさにその時に楽しいとか充実感を感じているからこそ
何度も経験しようするのだが(はまってしまうのだが)
単にその時に楽しいだけでなく
他にも効能がありはしないだろうか?

偏見なしに素晴らしい芸術作品に向かうと
作品の持っているオーラを感じることがある
このオーラらしきものを、たびたび経験するようなことがあると
そのうちに知らず知らず「本物」と「偽物」の区別が
何となくできるようになるのではないか?

たとえば目の前の人物、それが政治家であったとして
その人が掛け値なしにたいした人物か
あるいはそうでないか
の判断に「本物」、「偽物」を区別する
審美眼が働くようになりはしないか?

なまじっか言葉のほうが(一見理性のほうが)
感覚的な判断よりも騙されやすいかもしれない

もっともこれは根拠のある話ではなく
こうであったらいいな!
といった類もの

しかし、案外当たっているような気がしないでもないが、、、
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壁を乗り越えるのを手伝う

2010年03月06日 08時40分19秒 | サッカー
天気予報の当たるのがこんなに残念に思うことは滅多にない
せっかくの今年最後の明日のサッカー大会
現時点での判断ではどうやら中止?

この年3回行われる小学生のサッカー大会
1年から6年までみんな出られ、これがあるおかげで
練習のための練習にならずにいられるのでありがたい

ところで昨年の春、宇宙人や(日本語が通じない)
ウルトラマンの(3分間しか集中出きない)1.2年生も
まだまだモンスター的なところはあるけれど
随分社会人的に(?)なってきたように見えてきた

子供の成長は大したものだ
と同時に、低学年の先生方は勉強以外にも
教えること沢山あって、我慢もしいられ
つくづく大変だ!と想像がつく

さて子供達の練習、
今まで一貫して続けてきたつもりなのが
「壁を乗り越える方法を教える」のではなく
「壁を乗り越えるのを手伝う」ということ

もちろん初歩的な事は、飽きるくらい身につくまで
繰り返し練習させる
ところがどの子も絶対と言っていいほど壁にぶつかる
しかも一人ひとりが別々のタイミングで
全然別個の箇所で

そんな時、まず考えることは
解決法を提示するのではなく
どうしたらその子が自分で解決に至ることが出来るかを考える

その子のレベル、性格にあったアドバイスをちょっとだけして
フッとできたとその子が気づくまで見守ることにしている
そしてできるようになったタイミングを逃さず
「できるようになったね」と褒めてあげる
すると子供達は自分にもその実感があるので
とても嬉しくてやる気が出きて勝手に上達していく

ここで彼らに感じ取ってもらいたいことは
「努力すれば報われる」という成功体験
そしてこの経験は何事にも応用出来るに違いない
(大人になったときには必ずしも好む結果になるようには
 報われないかもしれないが
 少なくとも子供のレベルでは努力はわかりやすく報われる)

話は元に戻って
とにかくみんなの名前と個性、特徴をおぼえること
そして個々に上達のための具体的な指示、
アドバイスができること
つまり子供達が元々持っている能力を
発掘し、気づかせ、充分開花させてあげること
それが自分のずっと続けてきた練習方法の考え方

と、こんな風に偉そうに能書きを垂れているが
じつは子供達の無邪気な、単純な姿に
日頃のストレスを忘れさせてもらっているのが事実

だから2週間も雨で練習が出きないとなると
イライラするのは子供達ではなくてコチラの方
明日は晴れて欲しいな!
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時代が変わる時かも

2010年03月03日 21時30分56秒 | サッカー
アジアカップ予選
日本対バーレーンは2-0でホームの日本の勝ち
バーレーンも予選突破しているので
モチベーションの上がらない消化試合になりかけていたが
岡田監督の不安説が巻き起こっているので
そちらの興味に富んだ試合

岡田監督、珍しく本田を最後まで使った
だがそれは納得のいく判断
本田は存在感があった
相変わらずシンプルなところはシンプルに
シュートの入りそうな所にポジション取り
そして狭いところでも瞬間的に通すタイミングのいいパス

たしかにまだまだミスは多い
しかし、可能性はずいぶん感じられる
本田のここ数年の伸びは素晴らしい

本田のいいところはゲームの流れを途切れさせないこと
彼を経由するボールはよどみがない

さて我が10番
ゲーム勘が戻っていないのか
それとも少しづつ衰え始めているのか
ちょっと心配
フィジカルの弱さがやたらと気になる

そしてどうもゲームのテンポが遅くなる
相手をひきつけてスペースを作るためだけれど
スピード感に欠ける

そこで思い出すのが名古屋グランパスのジョルジーニョと
ストイコヴィッチの違い

レッドカードばかりもらって困った存在だったピクシー
しかし、ゲーム全体を眺めると試合の流れを切らずに
スピーディーなゲーム運営を展開していた
一方ジョルジーニョは古典的なゲームメーカータイプ
ストイコヴィッチと比べると古い感じがしたものだ

この比較が今の本田と中村にもあてはまりそうで怖い

中村はJリーグでキレを戻すことができるか?

今日の試合、もしかしたら時代の変わり目かもしれない
カズから中田の時代に移ったように
中村から本田の時代に
(だが多分岡田監督は、今度はそうしないだろうけれど)

しかし、森本を使いたかったのはわかるけれど
岡崎をあの位置にしたら彼にいいところは活かせるのかな?

結果オーライだけじゃなく
まだまだ問題は多く山積しているように思えるが、、、
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日本人だけ?

2010年03月02日 21時58分01秒 | Weblog
暖かいというより暑いといった感じのここ数日
周りでよく耳のするのが
「ホント変、地震でも起きなきゃいいけど」
の一言
何の抵抗感もなく自分も納得してしまったが
待てよ!
これはどの国の人も同じような考えを持つのだろうか?
などと思いついたら少しばかり気になってしまった

もっともこの国でも、もしかしたら若い人、歳のいった人で
違う考えを持っているかもしれない
残念ながら自分の周囲はそれなりの年齢の人ばかり
はたしてどんなものなのだろう?

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万葉集を作った国

2010年03月01日 22時25分14秒 | Weblog
夏の野の繁みに咲ける姫百合の知らえぬ恋は苦しきものを(そ)
                      1500
たらちねの母が手離れかくばかりすべなき事はいまだせなくに
                      2368
朝寝髪我はけづらじうるはしき君が手枕触りてしものを
                      2578
 
どんな意図があって作り上げたのかは知らないが
いいガイドに誘われて垣間見る万葉集の世界は
感情が素朴でおおらか

そしていろんな階級の人々の歌が残されている事実に
少し驚きを覚える

世界の中の日本人
グローバルな基準の中ではチト頼りないかもしれないが
考えようにとってはこの万葉集を作り上げた国

季節の移ろいに敏感で情緒的
細やかな心遣いができる

過剰に評価はする必要はないけれど
このところのメンタリティーはやり特筆ものなのでは?

この国はもう少し文化に興味を持ったほうが
幸せになれると思うのだが
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