季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

ミリミリッと

2012-04-18 19:34:07 | 心と体 Mind&Body
さなぎの背中の硬い殻が裂けてきた様子。

三年寝太郎とはよく言ったもので3年とちょっと本当に寝て寝て寝まくっていた息子。途中高校受験の前3か月だけ勉強してた。そのほかは中学に入って初めての試験前に私が「試験大丈夫なん?」って聞いたら
「俺な、授業中めっちゃちゃんと先生の言う事聞いてるねん。そやから全部わかってるから大丈夫!」と豪語し、玉砕しつつもそのスタンスを微塵も崩すことなく来ていた。
いつ聞いても「俺ほど授業中真面目に聴いてるやつおらへん。」と言う返事だけ。
クラブもせず、勉強もせず、数々の長期休みもただ寝て過ごすこの数年間。

それが先週くらいから私にしたら本当に急に羽化するように変わった。
毎日学校に設けられた自習室に通っているらしい。そして勉強を始めた。
ほとんど初めてやったその予習は結構きついらしく、「俺、塾とか行く余裕ないわ」と初めて気づいた様子。
もう一週間くらい経つけどそれがきついと言う。
そやからそうやって言ったやん!と私。入学して毎日予習だけでもちゃんと出来なくてそれが追い付くのに2年の2学期くらいまでかかると思う。もう彼は3年1学期やからね。
それでも今でも始まったこの変化が私には驚きだしうれしい。

この前も友人夫婦とうちの家族で食事をしたときに彼は来た料理を取り分けたりしてとてもやさしく気配りを始終していて感心させられた。「ちゃんと出来るんやん!」母びっくりでした。

来る時が来たら大きくなるんやな~と感慨深い春です。
またこれからどうなるかはわからないけど、この変化をここ数年間の葛藤していた私に伝えたい。「大丈夫やよ!ちゃんと大きくなってるから」って。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

九重に匂う

2012-04-18 19:09:57 | ハンドワーククラブ HandworkClub
奈良たんぽぽの家へ。
フェルトのボランティア。
バス停から歩いていたら竹林から鶯の声。あー、奈良だなあ。いいなあと感慨にふける。

しばらく空いてメンバーたちも待ちに待ったと言う感じ。「作りたかった!」って。
スタッフの人たちと年間の計画も立てていてそれを遂行する。11月に作品展をするという大きな目標。

カバンを作りたい彼女と一緒にデザインを考える。ノートに描いてきた下絵を元に毛糸や染色羊毛、織りの部屋から持ってきたあまり布やあまり糸を乗せて行く。もちろん彼女は手が使えないから私が手になって置いていく。その的確な場所の指定が堂に入ってる。いつもそうやって行動しているからだろう。
彼女は行動派、全国どこでも海外でも行きます。そんな話も聞く。
こんなに手も足も動かなくて外から見たら不自由だけど彼女は自由。車いすの車輪に「有言実行!」と書いてある。いつもまっすぐですっきりした生き方。その紆余曲折を少し聞いた。
彼女と話しているとその内面の豊かさや深さ、魂の大きさに圧倒される。それに加えて人を思いやる繊細さも豊かです。出会えて良かった。

すぐにお昼になって食堂に行く途中、八重桜の美しさに気付いた。3分咲きくらい。華やかで美しい。
これぞ「いにしえの 奈良の都の八重桜 けふ九重に匂いぬるかな」だ。古くからある八重桜が今日も宮中(九重)に美しく(匂う)咲いていると言う意味らしいけど、私にはこのたんぽぽがPalace(宮殿)なのでまさにその通りだと思う。

       

やっぱり空との対比が美しい。

       

途中でホールに掲げられていたたんぽぽ憲法に頷く。

       

HANAランチ,今日も美味しい。

       

食べ終わってから食堂を出てすぐの階段に腰を下ろしてお日さまにあたる。そこは私のお気に入りの場所。
この小さな花が好き。薄いブルー。

       

カラスノエンドウがわんさと伸びている。これを観ると食べたくなるのは我が家特有。柔らかい芽を摘んでかき揚げにすると美味しい。

       

前の池と鮮やかな濃いピンクの八重桜(たぶん)

       

そしてカフェで美味しいココアを頂く。またまたグッズを買った。鹿のスタンプのあるパスケース。ちょうど欲しかったので。

       

午後はベース羊毛を載せてぐんぐん縮絨していきます。
もう一人の彼も今日の作品は色が鮮やか。この前「草間彌生展」に行ってそれで影響が出たって。
まだ途中だけどとっても素敵です。いい作品になりそう!

       

また来ますね!と言って帰路に着く。ほっこりとして電車に揺られる。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする