甥っ子と「マグリット展一緒に行こうね!」と話したその日に、友人から同じ展覧会に誘われた。
それで甥っ子と約束したのもそれだと言うと、一緒に行こうと言ってくれた。
それで不思議な3人連れで行く事に。
それに合わせて友人は素敵なカフェでのランチとお茶を企画してくれていた。
ワクワクしながら電車に乗る。
京都河原町で降りて歩いて行った。京都で最も古いカフェだそう。
ちょうど今日はそのカフェの誕生日だったらしく記念のクッキーを貰った。なんとなんと81歳。
私はハムチーズトーストとティーオレ。
私はあまり喫茶店を利用することがないのでわからなかったけど、こんな素敵な所はないなあと実感した。
店構えからして古びた中に趣があって美しい。
その上に店内の内装や家具なども落ち着いた気持ちの良いもの。観てて心が膨らみ安らぐものばかり。
ステンドグラスの光にも感動する。
お店のウェイトレスの服装も昭和の美しい青いワンピース。出てくる食器もメニューによって変えてある。その憎さ。
パンの厚みから使うハムの質。カトラリーの繊細さなど、いちいち気持ちがしっかり入っている事に心を動かされる。
店の中の空気は琥珀色。初めて来たのに居るだけで落ち着く。
一緒に行った甥っ子もいろいろ気に入ったらしく写真に撮ったりして観ている。店にある絵もとても好きだって。
食べ物も美味しく、全部残さず食べていた。
しばらくゆっくりしてから席を立つ。そして美術館へ。
マグリット、あんまり知らないなあと思っていたけれど、結構教科書に載ってる絵を描いてる人だった。ベルギー人。
「大家族」って言うのと「不穏な天気」と言うのが載ってたと思う。私は美術の資料集大好きだったので、何回もたくさん観てたので覚えてる。
子どもの頃に母親が自殺したと言う経験があるらしい。そんな事も空虚で無機質な画風に現れているのかも。
良く出てくるのが、青空。青空に雲の絵の題が「呪い」だったりして「なんで?」って思わされる。
岩も良く出てくる。重くて硬い。
あと球が半分に切れてるものやろうそく立てみたいな柱も良く出てくる。
不思議だなあと思わせといて、その意味はあんまり分からない。
説明を聞いたら、なるほどと思うものもあるけど。
甥っ子が「男の人が降ってるよ!」と言って観た絵がほんとにそうだった。山高帽の人がたくさん。
実は一人一人違う個性のある人なんだけど、同じような服を着ている事で同じ人だと思われがちなんだって作者が言ってたらしい。
降ってるような浮いてるような人々。
全体に寂しい感じのする絵が多かったなあと。
そんな展覧会だったけど、甥っ子はどんなに混んで並んでいてもちゃんと待って、どの絵も丁寧に敬意をもってじっくりと観ていた。
その姿や見方が私が見ても美しいなと。
いろいろな彼の言葉がまた私に気付かせてくれた。
視点が鋭くて的確。
あの人は本当にすごい人だなあとまだ9歳なのに。
しっかりと全部の作品を観て、満足して出て来た。「おもしろかった~!」と甥っ子。
私も面白かった。
友達もゆっくり観てた。
もう一つのルーブル美術館展は入るだけでも長蛇の列。こっちで良かったなと。
観る感覚を刺激されたあとはまた河原町に向かって次のカフェへ。ここも外観からして凝っている。歴史を感じる。
中はブルーの光がほのかに広がってて、水の底にいるような静けさを感じる。オレンジの光も合わせて点っているので寒さは感じない。
注文したのは色鮮やかなゼリーの入った飲み物。これがなんとも美しい。
味は特別に変化はないんだけど、この飲み物を観ただけで、非日常のうららかな淡い乙女の気持ちになるのだから大したものだと思う。
これは普通の飲み物じゃないなあと飲みながら思う。夢のよう。きっと魔法で出来てるんじゃないかと。
白いヨーグルトの中でもその色彩が映える。
ここもメニューもメニューの置く所も丁寧に手で作られた美しい形。
私の今日の収穫は喫茶店についての考察。
人を心地よくゆったりとさせようとして行った究極の形が喫茶店かと。
こんなにも細部に渡って「ひとごこち着く」時間の質にこだわっている場所はないと思う。
素敵なカフェ。長年培われたもてなしの究極の形。これからも訪れてみたいと思う。
それで甥っ子と約束したのもそれだと言うと、一緒に行こうと言ってくれた。
それで不思議な3人連れで行く事に。
それに合わせて友人は素敵なカフェでのランチとお茶を企画してくれていた。
ワクワクしながら電車に乗る。
京都河原町で降りて歩いて行った。京都で最も古いカフェだそう。
ちょうど今日はそのカフェの誕生日だったらしく記念のクッキーを貰った。なんとなんと81歳。
私はハムチーズトーストとティーオレ。
私はあまり喫茶店を利用することがないのでわからなかったけど、こんな素敵な所はないなあと実感した。
店構えからして古びた中に趣があって美しい。
その上に店内の内装や家具なども落ち着いた気持ちの良いもの。観てて心が膨らみ安らぐものばかり。
ステンドグラスの光にも感動する。
お店のウェイトレスの服装も昭和の美しい青いワンピース。出てくる食器もメニューによって変えてある。その憎さ。
パンの厚みから使うハムの質。カトラリーの繊細さなど、いちいち気持ちがしっかり入っている事に心を動かされる。
店の中の空気は琥珀色。初めて来たのに居るだけで落ち着く。
一緒に行った甥っ子もいろいろ気に入ったらしく写真に撮ったりして観ている。店にある絵もとても好きだって。
食べ物も美味しく、全部残さず食べていた。
しばらくゆっくりしてから席を立つ。そして美術館へ。
マグリット、あんまり知らないなあと思っていたけれど、結構教科書に載ってる絵を描いてる人だった。ベルギー人。
「大家族」って言うのと「不穏な天気」と言うのが載ってたと思う。私は美術の資料集大好きだったので、何回もたくさん観てたので覚えてる。
子どもの頃に母親が自殺したと言う経験があるらしい。そんな事も空虚で無機質な画風に現れているのかも。
良く出てくるのが、青空。青空に雲の絵の題が「呪い」だったりして「なんで?」って思わされる。
岩も良く出てくる。重くて硬い。
あと球が半分に切れてるものやろうそく立てみたいな柱も良く出てくる。
不思議だなあと思わせといて、その意味はあんまり分からない。
説明を聞いたら、なるほどと思うものもあるけど。
甥っ子が「男の人が降ってるよ!」と言って観た絵がほんとにそうだった。山高帽の人がたくさん。
実は一人一人違う個性のある人なんだけど、同じような服を着ている事で同じ人だと思われがちなんだって作者が言ってたらしい。
降ってるような浮いてるような人々。
全体に寂しい感じのする絵が多かったなあと。
そんな展覧会だったけど、甥っ子はどんなに混んで並んでいてもちゃんと待って、どの絵も丁寧に敬意をもってじっくりと観ていた。
その姿や見方が私が見ても美しいなと。
いろいろな彼の言葉がまた私に気付かせてくれた。
視点が鋭くて的確。
あの人は本当にすごい人だなあとまだ9歳なのに。
しっかりと全部の作品を観て、満足して出て来た。「おもしろかった~!」と甥っ子。
私も面白かった。
友達もゆっくり観てた。
もう一つのルーブル美術館展は入るだけでも長蛇の列。こっちで良かったなと。
観る感覚を刺激されたあとはまた河原町に向かって次のカフェへ。ここも外観からして凝っている。歴史を感じる。
中はブルーの光がほのかに広がってて、水の底にいるような静けさを感じる。オレンジの光も合わせて点っているので寒さは感じない。
注文したのは色鮮やかなゼリーの入った飲み物。これがなんとも美しい。
味は特別に変化はないんだけど、この飲み物を観ただけで、非日常のうららかな淡い乙女の気持ちになるのだから大したものだと思う。
これは普通の飲み物じゃないなあと飲みながら思う。夢のよう。きっと魔法で出来てるんじゃないかと。
白いヨーグルトの中でもその色彩が映える。
ここもメニューもメニューの置く所も丁寧に手で作られた美しい形。
私の今日の収穫は喫茶店についての考察。
人を心地よくゆったりとさせようとして行った究極の形が喫茶店かと。
こんなにも細部に渡って「ひとごこち着く」時間の質にこだわっている場所はないと思う。
素敵なカフェ。長年培われたもてなしの究極の形。これからも訪れてみたいと思う。