動詞のwatchとseeは、ともに「見る」で、意味は大変よく似ている。しかし、映画のスクリーンを観ているのか、テレビの画面を観ているかによって、watchとseeは普通使い分けられる。「映画館で映画を観る」ときはやはりto see movies at the cinemaと言うし、「テレビを観る」ときはto watch televisionだ。(映画のビデオやDVDをテレビで観るときは、to watch a video or a DVD of a movie on televisionと言う。)
○Practical Example
"We saw 'Walk the Line' last Sunday in Hibiya and it was seriously great. I can't wait till it comes out on DVD and we can watch it at home."
「ぼくらは日曜日に日比谷で『ウォーク・ザ・ライン』の映画を観たんだけど、すごくよかったよ。早くDVDにならないかな。そうしたら家でも観られる」
厳密に言えば、最後の部分はto see it at homeとも言える。こうした使い分けの規則はあくまで指針というかガイドラインを示すだけである。それが絶対だ、それ以外はありえない、というわけではない、と認識しておかなければならない。
●Extra Point
to take a look atであれば、「映画を観る」ときも、「テレビを観る」ときも、同じように用いられる。
◎Extra Example
"We took a look at 'Walk the Line' last Sunday in Hibiya and it was seriously great. I can't wait till it comes out on DVD and we can take another look at it at home on DVD." 「ぼくらは日曜日に日比谷で『ウォーク・ザ・ライン』の映画を観たけど、とてもよかったよ。早くDVDにならないかな。そしたら家でまた観られる」
Dear Goroさん、
GetUpEnglishのup to itにコメントをありがとうございます。
Goroさんはまったく正しいです。"What are you up to?" で、「あなたは何を企んでいるだろうか?」という意味を表現することができます。
例を挙げます。
I wonder what Cheney is up to when he makes such aggressive speeches?
チェイニーはあんなに攻撃的なことを言うが、何か企んでいるのだろうか?
Some people are up to no good.
悪いことを考える人もいるんだ。
それから、2006/05/14には、このコメントもありがとうございます。 ******************************************************************************** リクエストをしても良いものかわかりませんが、もし機会があったら、DARE という単語を取り上げてもらえないでしょうか? I dare you .....、 Don't you dare?、 How dare you? などの意味はわかってもニュアンスがしっくりきません。 ********************************************************************************
このto dareの用法については、『ほんとうの英語がわかる 51の処方箋』(新潮選書)に詳しく書きました。どうかそちらをご覧いただけますと、とてもうれしいです。
http://www17.ocn.ne.jp/~h-uesugi/hontouda.htm
http://www17.ocn.ne.jp/~h-uesugi/52.htm
よろしくお願いします。
Be good.
ロジャー
***********************************
Dear サトシさん、
GetUpEnglishのseriouslyにコメントをありがとうございます。
数年前まではseriouslyが「超……」とか「メチャクチャ……」の意味で使うことはあまりありませんでしたし、使われるとしてもちょっとくだけた状況に限られました。しかし、今ではかなり広く用いられますし、改まった状況でも使われます。
例を挙げます。
Mr. Umeda's report on the latest IT devices was seriously interesting.
梅田氏の最新IT機器に関する発表は、メチャクチャ興味深い。
このような意味で、seriously(「超……」「メチャクチャ……」)はおそらくかなり広く使われつつあると思います。
しかし、最近「超急カーブ」と書かれた道路標識を目にしました。そのあたりをよくバイクに乗った若い人たちがすごいスピードで流しています。こんな調子であれば、「超……」といった言い方が公で使われる日もそう遠くないかもしれませんね。
Cheers,
ロジャー
seriously(まじめに、本気に; 深刻に、重く、ひどく)は、最近新しい意味で使われるようになった。「すごく、とても」という意味で、状況によっては、「超……」とか、「メチャクチャ……」とか、「メッチャ……」という感じになると思う。
○Practical Example
"Bob's pasta was seriously delicious. That guy should've been a chef instead of an English teacher."
「ボブのパスタはメチャクチャうまいよ。あの人、英語の先生じゃなくて、コックさんになったらよかったのにね」
●Extra Point
seriouslyの代わりにtrulyを用いることもできる。
◎Extra Example
"Bob's pasta was truly delicious. That guy should've been a chef instead of an English teacher."
「ボブのパスタは超うまい。英語の先生じゃなくて、コックさんになったらよかったのにね」
to be up to somethingで、「何かをする元気な欲望がある」ことを、すなわち「……に耐えられる、……をすることができる」ことを意味する。もちろん肯定的な意味でも使われるが、否定的な意味で用いられることが多いように思う。今日のGetUpEnglishは、否定的な意味で用いられるnot to be up to somethingについて説明する。これは日本語の「……する気がない」に近いかもしれない。
○Practical Example
"Masa wants me to go with him to the theater tonight, but I'm just not up to it. I've been out every night this week and I need a rest."
「マサは今晩わたしを芝居に誘いたいみたいだけど、どうもそんな気になれない。今週はずっと夜出歩いているから、休まないと」
●Extra Point
何かの任務や仕事に対してto be up toが使われるときは、その任務や仕事がしたいかどうかではなく、「それができるかどうか」(capable of doing)を問題にしている。
◎Extra Example
"Masa wants me to interpret for him when Jane comes to Japan, but I'm not up to it. I'd like to, but my English is rusty."
「マサは、ジェーンが日本に来たら、わたしに彼女の通訳をしてほしいと思っている。でも、わたしにはそんなことはとてもできない。できればしたいけど、わたしはすっかり英語が下手になっている」
rustyはrust(錆[さび])から来ている形容詞。文字通り、昔は英語ができたけれど、今は「さびついてしまっている」という感じ。
さて、昨日のGetUpEnglishで、"Come off it!"はどういう意味であるかとお尋ねしました。これは、何かを深く疑っているときに言います。「ばかを言うな、ばかなまねはやめろ、いい加減にしろ」という感じです。
例を挙げます。
"Come off it, Andy. You don't expect me to believe that my wife is having an affair with Hiroshi, do you? She's madly in love with me and knows that I'm the greatest guy in the world."
「アンディ、ばかなことを言うなよ。妻が宏と浮気をしているなんて、ぼくが信じるとでも思っているの? 妻はぼくにゾッコンだし、ぼくが世界でいちばんいい男だと思っているさ」
Rickyさん、
GetUpEnglishに書き込みをありがとうございます。そしてジョージ・ハリスンの"You Like Me Too Much"の歌詞を教えてくださって、どうもありがとうございます。Rickyさんはまったく正しいです。ジョージのこの歌の歌詞に出てくるwhich is all that I deserveは、it serves me right(無理はない、当然の報いだ)という意味です。ジョージは、自分を卑下するというか、自分はだめなやつで、まったく男らしくないと認める男性の気持ちを歌っています。この男性は、自分は彼女にやさしくできなかったし、もし彼女が自分から離れていってしまうのであれば、それは「当然の報いだ」と思っています。でも、GetUpEnglishを読んでくださっているみなさんは、どうかそんなことは言わないでくださいね!
Rickyさん、すばらしいコメントをほんとうにありがとうございます。
As ever(いつもお世話になります),
ロジャー
英語のイディオムは一見簡単そうに思える。しかし、例えば動詞comeにoffが付くだけで、comeともoffともまったく違う意味が生まれてしまう。to come offは、「(事が)行なわれる、起こる、実現する」と意味になる。
○Practical Example
"I'm hoping to write an article about the new Mac computer for the university magazine, but it might not come off. They've already got a guy who writes regularly about computers."
「大学の紀要にマックの新型パソコンについての記事を書きたいと思っているが、認めてもらえないかもしれない。別の男がすでにコンピュータについて定期的に書いているみたいだね」
●Extra Point
come offは、肯定的な意味でよく使われる。その場合、「何かが行なわれる、起こる」という意味だけでなく、「(企てなどが)うまくいく、成功する」という意味合いもほのめかされる。
◎Extra Example
"I had to give my presentation yesterday in front of the class, and it came off really well. I think the professor will give me a pretty high grade for it."
「昨日、授業で発表しなければならなかったが、かなりうまくできたと思う。教授もいい点数をくれるんじゃないかな」
このcome offにitを付けて、“Come off it.”と命令形で言うと、また全然違う意味になってしまいます。明日のGetUpEnglishで、この“Come off it.”の意味を説明しますね。では、また明日!
形容詞brilliantには、たくさんの意味がある。「(宝石や日光が)光り輝く、燦爛(さんらん)たる、あでやかな」とか、あるいは「立派な、はなばなしい、才気縦横の」といった意味でよく使われる。しかし、ここ20年ぐらいは「とてもいい、すばらしい、最高の」といった意味でも用いられる。
○Practical Example
"We had a brilliant sushi last night at the local sushi restaurant. It's great that you can get such a brilliant sushi in the neighborhood."
「昨晩、近所のお寿司屋さんで、とてもおいしいお寿司を食べたよ。近くにおいしいお寿司屋さんがあるからいいよね」
●Extra Point
“Brilliant."と単独で用いられることもある。
◎Extra Example
"How was your day at Kamakura yesterday, Brenda?"
"Brilliant. The weather was brilliant and I love the temples there."
「ブレンダ、昨日は鎌倉に行ったみたいだけど、どうだった?」
「最高だったわ。お天気もすごくよかったし、わたしは鎌倉のお寺が大好きなの」
Goroさん、
5月11日の"You said it!"にコメントをありがとうございます。
"You said it!"は、「日本語の『良くぞ言ってくれた!』」って感じですかね?」とのことですが、ちょっと違うように思います。英語のイディオムは表面上の意味とは必ずしも一致しないと認識することがとても大切です。 「良くぞ言ってくれた!」は、"You said it!"(まったくだ、まさにそのとおり)とは、やはりちょっと意味がずれると思います。
状況によりますが、「良くぞ言ってくれた!」は、ぼくは"I'm really glad you told me!"とか、"Thanks a lot for saying it!"と訳します。
"You said it!"は、"That's right!"や"I agree with you!"の意味であり、あくまで相手に賛同を示す言い方です。「よく言ってくれたね!」というように、それによってその人を賞賛するとか、それに対して快哉を叫ぶという感じではありません。
idiomという単語は、idiot(大ばか、まぬけ;白痴)から来ています。idiomはidiotic(白痴の; 大ばかな)です。イディオムそのものの意味と、それを構成する各単語の意味は、必ずしも一致しません。
Goroさん、ほんとうにすばらしい書き込みを誠にありがとうございます。おかげで日英語の興味深い比較ができました。またぜひGetUpEnglishにコメントをお願いします。
ロジャーより ************************************************************************
garyuさん、
5月12日の"It serves you right."にコメントを誠にありがとうございます。
"You deserve it."は、否定的な意味で使われるのであれば、"It serves you right."とまったく同じです。
例を挙げます。
"Arthur was driving at 120 km. an hour, the police caught him for speeding and fined him $300. He deserved it!"
「アーサーのやつ、120キロで車を飛ばして、警察にスピード違反で捕まって、300ドルの罰金を科せられた。自業自得だよ」
この場合、”He deserved it!"のitは罰金です。つまり、「罰金を科せられても当然(の報い)だ」という意味になります。
しかし、"You deserve it."と"It serves you right."は、一つ違いがあります。"It serves you right."は常に否定的な意味でしか使われませんが、"You deserve it."は肯定的な意味でも用いられます。
例を挙げます。
"Alison worked harder than anyone cleaning the park, and everyone really praised her and said how wonderful she was. She really deserved it."
「アリソンは、誰よりも公園の清掃を一生懸命やった。みんな彼女をほめたし、彼女はほんとにすばらしいと誰もが言った。アリソンは実際みんなにほめられるようなことをしたんだ」
この場合、"She really deserved it."のitは、「みんなの賞賛」(their praise)です。つまり、アリソンは「みんなにほめられるようなことをした」ということです。ここでは、"It serves her right."は使えません。
garyuさん、ほんとうに書き込みありがとうございます。
ロジャーより
いつも虫(特に蚊やゴキブリなど)に悩まされていると考えてみれば、動詞to bugの意味がイメージできるはずだ。これは「いらいらさせる、うるさく悩ます」という意味で用いられる。日本語では、状況によるが、「しつこいと思う、頭にくる」といった感じだろうか。
○Practical Example
"Stop bugging me, will you? I'll take you to the park when I have time. I'm busy now."
「ほんとにしつこいわね。手が空いたら公園に連れて行くから。いま忙しいの」
●Extra Point
"It really bugs me when..."という言い方がよくされる。
◎Extra Example
"It really bugs me when you say 'Have a nice day!' I wish you wouldn't say that all the time."
「『お元気でね!』ってあなたに言われると、ほんとにムカムカするわ。いつもそんなふうに言わないで」
☆One More Extra Example
"It really bugs people when they miss the train just by a second or two, even when there is another one coming in a few minutes."
「たった何秒かで電車に乗り遅れてしまうと、人はイライラする。2,3分も待てば、次の電車が来るっていうのに」
昨日紹介した"You said it!"と同じくらい、この “It serves you right.”もよく使われる。しかし、これは日本語の「ざまあみろ、いい気味だ」という意味なので、相手をよく選んで使わないといけない。しかし、そこまで強い罵倒のことばでなく、もっと軽く「無理はない」といった意味で使われることもある。“It serves you right.”のyouの代わりに代名詞や実際の人の名前をあてることができる。
○Practical Example
"Shinzo was bragging so much about how good his English was, and then Rich said to him, 'Shinzo, please speak Japanese with me from now on. I can't understand a word you're saying in English.'"
"Serves Shinzo right. I'm glad he was told off. I really hate him."
「晋三は自分がいかに英語がうまいか自慢していたが、そしてリッチに、『シンゾウ、これからぼくと話すときは、日本語でしゃべってよ。シンゾウの英語、まったくわかんないよ』って言われてやんの」
「まあ、あいつはそんなもんだよ。そんなふうに言われていい気味だ。ぼくはあいつが大嫌いだ」
●Extra Point
上のto be told offは、「小言を言う、しかりつける」という意味。日本語では、「ひどく怒られる、さんざ叱られる」が近いかもしれない。
◎Extra Example
"Gee, my mum really told me off after I broke her favorite Imari vase."
"Well, Gary, it serves you right. You shouldn't be using a valuable vase to put your iPod into."
「ああ、ママのお気に入りの伊万里焼の花瓶を割っちゃって、さんざ叱られたよ」
「ゲーリー、当たり前よ。大事な花瓶にiPodなんか入れるもんじゃないわ」
イディオム(熟語、成句)の意味は、文字通りというか、表面上の意味とは必ずしも一致しない。そしてそのようなイディオムが英語にはたくさん存在する! "You said it!"という表現は、全面的な賛成や賛同を示す。日本語では、「まったくその通りだ、そうだとも」という感じになると思う。
○Practical Example
"I really think Mariko's English is the best I've ever heard in a non-native speaker."
"You said it, Pete! She's amazing."
「麻里子の英語はほんとにすごい。ネイティヴじゃないのにあんなに見事な英語がしゃべれるなんて」
「ほんとね、ピート。彼女はすごいわ」
●Extra Point
相手に全面的な賛成の気持ちを示す言い方として、ほかに"I couldn't agree more."がある。
◎Extra Example
"I really think Mariko's English is the best I've ever heard in a non-native speaker."
"I couldn't agree more. Her command of English is simply amazing."
「麻里子の英語はすごい。ネイティヴじゃないのにあんなにうまくしゃべれるなんて」
「ほんとうにそうね。彼女の英語はほんとにすごいわ」
command ofの使い方にご注目。これは誰かの語学力について言及するときは、とても便利な言い方だ。command of a languageは語学力(ability to use a language)のことで、 “You can have a good command of a foreign language.”(外国語がよくできる)、“You can also have a bad command of a foreign language.”(外国語はだめということもある。)とも言える。goodであろうと、badであろうと、command of a languageに対しては、ほとんどどんな形容詞も使える。
letdownは「失望、幻滅」(disappointment)という意味。これは動詞のto let down([人の]期待に背く、がっかりさせる)から来ている。 letdownは、このように一語で書くこともできるし、let downとハイフンをつけて書くこともできる。ぼくはletdownと一語で書くのが好きだ。
○Practical Example
"The trip to Nagoya was a real letdown. It rained all day long and the people we were supposed to meet didn't show up. God, I'm disappointed."
「名古屋への旅行は全く期待はずれだったよ。一日中雨が降っていたし、会う予定でいた人も来なかった。ほんとにさんざんだった」
●Extra Point
動詞のto let someone down(誰かの期待に背く、誰かをがっかりさせる)は、大変よく使われる。
◎Extra Example
"Hisao really let me down. He said he would buy the Shinkansen tickets a couple of days in advance and meet me at the station with them, but when I got to the station he was waiting on a long line to buy them. He just can't be counted on."
「久雄君にはまったく期待を裏切られたわ。新幹線のチケットを2,3日前に買っておいて、乗る前に渡してくれるって言っていたのに、わたしが駅に着いてみたら、そこでチケットを買おうと長い列に並んでいたのよ。まったく当てにならないったらありゃしない」
昨日、Eメールや手紙の最後に付けることばを知らないかどうかお尋ねしました。では、いくつご紹介しますね。
Best regards,
With best wishes,
All the best,
Best,
どれも、「どうぞよろしくお願いします」といった意味になります。そして最後の“Best,”は、ほんとうに短い言い方なので、Eメールではよく使われます。
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sasajunがご自分のブログでGetUpEnglishをご紹介くださり、
http://d.hatena.ne.jp/sasajun/20060406
それをあの高名な梅田望夫さん(『ウェブ進化論』、興奮して拝読しました! 『新潮』6月号の平野啓一郎さんとの対談もすばらしいです!)がブログで取り上げてくださったおかげで、
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20060508
このサイトのアクセス数が昨日だけで3000近くになりました。
sasajunさん、梅田さん、ほんとうにありがとうございます。
こんなにたくさんのみなさんが訪れて下さったことはいまだかつてないので、アクセスしにくくなっているのではないか、と心配しております。
どうかみなさん、今後もGetUpEnglishをよろしくお願いします。
Best,
上杉隼人
Eメールや手紙の最後につけることばには、いろいろなものが考えられる。そのよい例の一つが、"Take care."や"Take good care."だ。意味するところは、"Please take care of yourself."(どうかご自愛ください)。もし病気などで苦しんでいる人に宛てるメールや手紙の最後に添えるには、ピッタリだ。もちろん、病気でない人に宛てたメールや手紙にも使うことができる。会話で使っても効果的だ。
●Practical Example
"Well, Aileen, I'll see you tomorrow then."
"Okay, Emi. See you. Take care."
「じゃあ、アイリーン、また明日ね」
「オーケー、恵美、またね。気をつけてね」
●Extra Point
LoveやMuch loveといった言い方もEメールの終わりに添えることができる。その場合、普通は"Love,"や"Much love,"のように末尾にカンマをつける。 これは男性女性どちらの友人に対しても使える。LoveやMuch loveと言っても、その人に恋愛の感情を示しているわけではない。もしその人に愛する気持ちを伝えたいのであれば、"I love you."と書けばいい。
◎Extra Example
(from an email)
Thanks again for everything, Ted. I'm really indebted to you.
Much love,
Robert
テッド、いろいろありがとうございます。ほんとうにお世話になります。
心から、
ロバート
"I'm really indebted to you."という言い方は、 GetUpEnglish2006/04/14掲載分をご参照ください。
Eメールや手紙の最後に添えることばをほかにもご存知ですか?
明日のGetUpEnglishでいくつか紹介しますね。 では、また明日!
swayという単語は、動詞としても、名詞としても使われる。動詞として使われるほうが多い。to swayで、「(風が草木などを)ゆすぶる、振る、振り動かす、動揺させる、ぐらつかせる」のほかに、「……に強い影響を与える」「…の考え[行動]を左右する」という意味がある。
○Practical Example
"Prof. Lemberg swayed me with his argument about evolution. I now agree with him completely."
「レムバーグ教授の進化についての議論が、ぼくの考えを大きく変えてくれた。今では教授の意見に全面的に賛成だ」
ここでのto swayは、「……の考えを大きく変える」といった意味になる。
●Extra Point
swayは名詞としては、in someone’s swayやunder the sway of someoneの形でよく用いられる。どちらも「誰かの統治[影響]下にあって」という意味になる。
◎Extra Example
"I am really in Prof. Lemberg's sway. I think I want to be a biologist myself now."
「実際、ぼくは本当にレムバーグ教授の影響を受けている。今は生物学者になりたいんだ」
ミック・ジャガーとキース・リチャーズが書いた曲に“Sway”(71年発表のThe Rolling StonesのSticky Fingersに収録)があるが、その歌詞に次のような表現がある。
It's just that demon life has got you in its sway.
悪魔の生活に支配されているだけだ。
この曲でミックは、われわれは無力で、何もできない、なぜならわれわれは望もうが望むまいが、人生(悪魔的な人生)に左右されているのだから、と歌っている。
"I can't get over it."は、二つの意味がある。 ここでもやはり状況によってその意味が決まる。まず、予想もしないことに対して、「驚きの気持ち」を表現するときに使われる。この場合は、「・・・…に(まったく)驚いている」とか、「どう見てもわからない、どうしてなんだろうね、びっくりするね」くらいの意味。
○Practical Example
"Ueno has apparently gotten a scholarship to Stanford. I can't get over it. He never studied and his English is worse than mine."
「上野君はどうやら奨学金をもらってスタンフォードに入学するらしい。驚いたね。彼は全然勉強していなかったし、英語もぼくよりできないよ」
●Extra Point
to get overは、ほかに「(病気・ショックなど)から回復する、(あることの)痛手[驚きなど]から立ち直る」の意味でも使われる。
◎Extra Example
"Dad died two years ago now and I just can't get over his death. He was the greatest dad. I think it'll be another two or three years before I'm really myself again."
「父は2年前に亡くなりましたが、父を失くした悲しみからどうも立ち直ることがまだできません。あの人は最高の父親でした。わたしが立ち直るにはもう2、3年かかるでしょう」
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Kenさん、 GetUpEnglishにご投稿ありがとうございます。ぼくが5月2日に紹介した "what the hell"は、おわかりのように一つの表現として単独で用いられます。しかし、what the hellが長い言い方の一部として使われる場合は、違う意味になります。Kenさんが書いているものがまさにそれで、「一体、一体ぜんたい」という意味になります。例を挙げます。
"What the hell are you trying to say?"
「一体、何が言いたいんだ?」
"What the hell am I going to do now?"
「今はぼくは一体何をしたらいいんだ?」
"What the hell is Taro doing in Kabuki-cho? He should be at home at this time of the night."
「太郎のやつ、一体歌舞伎町で何をしているんだ。夜もこんな時間は家にいなくちゃいけないってのに」
ところで、"what in the hell"という人もいます。"what the hell"の変わりによくこの言い方がされることがあります。
それから、azさん、5月5日に紹介したbeing into somethingに楽しいコメントをありがとうございます。 being into somethingは必ずしもオタク的な表現に限られると言うわけでありません。単に、ある人が何かに大変興味を持っている、入れ込んでいることを表現するだけです。azさんの例では、その人はテキーラに溺れてしまっているようですね。これはあまりいいことではないかもしれません。しかし、何かに入れ込めばいいこともありますよ。being into somethingのintoの前に、よくheavilyが付くことがあります。前向きなものに入れ込んでいる例を挙げますね。
"Since reading GetUpEnglish every morning I'm heavily into English. I think I'm getting hooked!"
「毎朝GetUpEnglishをチェックするようになってから、英語を一生懸命勉強するようになったわ。これにほんとにはまり込んでしまっているの」
getting hookedは、「クセになりそう」といった感じになると思います。
asさんもそうですか?(Are you into it?)