■T-4とT-2 練習機体系
T-2練習機、超音速飛行が可能な航空機で、無論指摘はいろいろとある航空機ではありますが補助戦闘機として運用可能でした。
F-1支援戦闘機、ASM-1を搭載した状態では機動性が、特に搭載するアドーアエンジンの推力不足により部隊での評価は、もう少し強力なエンジンが必要とJ-79エンジンの単発型採用などが検討案には上ったとのことですが、アドーアエンジン双発として完成しています。配備開始は1977年、1980年にはASM-1が完成したことで、能力は大きく引き上げられましたが、ここが原型機T-2の能力を端的に示していたといえるところ。
実際、T-2は後期型が補助戦闘機として有事の際、特に配備されていた松島基地がソ連空軍の大陸からの戦闘行動半径圏外にあったことで、特に1980年代から、三沢基地と千歳基地が機能不随に陥った場合に松島基地を拠点として防空戦闘を展開する構想だったとされますが、T-2は本土防空、松島へ接近する爆撃機への迎撃などを想定していたといわれます。
T-2は後期型がAIM-9サイドワインダーミサイルの運用能力を有し、これは脅威対象が中射程のセミアクティヴ誘導方式ミサイルを運用する戦闘機であった場合は対処が限定されますが、爆撃機であれば航空管制の支援を受け有利な条件での防空戦闘が可能です、運用を想定していた松島基地は大陸からの戦術戦闘機脅威の行動圏外ですが、MiG-21程度の機体ならば有効な空対空戦闘を展開出来得たでしょう。
さて、T-4練習機が開発された時代は、初等練習機T-34とT-3,中等練習機にT-33、高等練習機にT-2が運用されていた時代です、ここでT-33の後継に充てる、というもので川崎重工を中心に国産開発されました。正確にはT-33も武装が可能で、軽攻撃機としての能力を有していましたが、T-4練習機は最初から軽攻撃機としての運用を考慮せず完成しました。
こうすることで取得費用を抑えることが出来ましたT-4,実に多用途に運用されています、連絡機として機外搭載の輸送能力を合わせ連絡飛行に用いられることがありますし、航空祭では天候偵察に活躍する事が知られますが、技量維持飛行などの用途に使うことが出来るのはこの費用の安さ、性能を練習という一つに特化した為に他なりません。
一応、1.3tまでの機外搭載量を有していまして、開発段階では軽攻撃機型を検討はしていたとのことです、レーダーは空対空のものは搭載せずとも、赤外線誘導方式のAIM-9系列のものを自衛用に搭載し、500ポンド爆弾を数発搭載し、もしくはクラスター爆弾や70mmロケット弾を搭載して近接航空支援にあてる、という構想、実現すれば独仏共同開発のアルファジェットのようなものになったのでしょうか。
北大路機関:はるな
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
T-2練習機、超音速飛行が可能な航空機で、無論指摘はいろいろとある航空機ではありますが補助戦闘機として運用可能でした。
F-1支援戦闘機、ASM-1を搭載した状態では機動性が、特に搭載するアドーアエンジンの推力不足により部隊での評価は、もう少し強力なエンジンが必要とJ-79エンジンの単発型採用などが検討案には上ったとのことですが、アドーアエンジン双発として完成しています。配備開始は1977年、1980年にはASM-1が完成したことで、能力は大きく引き上げられましたが、ここが原型機T-2の能力を端的に示していたといえるところ。
実際、T-2は後期型が補助戦闘機として有事の際、特に配備されていた松島基地がソ連空軍の大陸からの戦闘行動半径圏外にあったことで、特に1980年代から、三沢基地と千歳基地が機能不随に陥った場合に松島基地を拠点として防空戦闘を展開する構想だったとされますが、T-2は本土防空、松島へ接近する爆撃機への迎撃などを想定していたといわれます。
T-2は後期型がAIM-9サイドワインダーミサイルの運用能力を有し、これは脅威対象が中射程のセミアクティヴ誘導方式ミサイルを運用する戦闘機であった場合は対処が限定されますが、爆撃機であれば航空管制の支援を受け有利な条件での防空戦闘が可能です、運用を想定していた松島基地は大陸からの戦術戦闘機脅威の行動圏外ですが、MiG-21程度の機体ならば有効な空対空戦闘を展開出来得たでしょう。
さて、T-4練習機が開発された時代は、初等練習機T-34とT-3,中等練習機にT-33、高等練習機にT-2が運用されていた時代です、ここでT-33の後継に充てる、というもので川崎重工を中心に国産開発されました。正確にはT-33も武装が可能で、軽攻撃機としての能力を有していましたが、T-4練習機は最初から軽攻撃機としての運用を考慮せず完成しました。
こうすることで取得費用を抑えることが出来ましたT-4,実に多用途に運用されています、連絡機として機外搭載の輸送能力を合わせ連絡飛行に用いられることがありますし、航空祭では天候偵察に活躍する事が知られますが、技量維持飛行などの用途に使うことが出来るのはこの費用の安さ、性能を練習という一つに特化した為に他なりません。
一応、1.3tまでの機外搭載量を有していまして、開発段階では軽攻撃機型を検討はしていたとのことです、レーダーは空対空のものは搭載せずとも、赤外線誘導方式のAIM-9系列のものを自衛用に搭載し、500ポンド爆弾を数発搭載し、もしくはクラスター爆弾や70mmロケット弾を搭載して近接航空支援にあてる、という構想、実現すれば独仏共同開発のアルファジェットのようなものになったのでしょうか。
北大路機関:はるな
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