■何故装甲戦闘車が必要か
戦車部隊が本土にはまだ必要である、と前回までに視座を示しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/f4/8114e4c391fd65e055bb5c90620ca2ad.jpg)
自衛隊の師団と旅団を全て一旦旅団に改編し、旅団は戦車部隊を有する装甲機動旅団、方面隊の空中機動装備を一手に引き受け軽量装備を主体とする航空機動旅団、この二つを以て航空機動力を活かした迅速な展開能力を有する部隊と、強靭な戦闘能力を装甲車両により展開可能な装甲機動旅団を合わせ、各方面隊に一個の広域師団を置き、機動運用する、この視点の上での戦車の必要性をしめしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/20/7fa4fe3aa8ab7690e8c543b005ed5fda.jpg)
装甲機動旅団については併せて装甲戦闘車の多数配備の必要性を提唱します。機械化大隊、戦車中隊に装甲化普通科中隊2個を配属する編成、滝ヶ原駐屯地のFTC評価支援隊第一機械化大隊に範を採ったものですが、非常に有力な編成の部隊です。この部隊を基幹として普通科連隊を編成するならば、部隊の人員規模は縮小されることとなりますが、能力全般では機動打撃能力が根本から強化されますので、むしろ向上するでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/3c/ca1903c55991fe0d37e37ce564d29b55.jpg)
さて、装甲化普通科中隊ですが、可能な限り装甲戦闘車を装備し戦車を支援できる体制が必要と考えます。装甲戦闘車は機関砲などを装備し戦車と協同、積極的に戦車を火力支援しつつ戦車が必要とする状況下で降車戦闘を行い得る車両で、整備費用などの面で装甲戦闘車が不可能である場合は、これは装甲車が96装輪装甲車を流用した場合にも含めてですが、暫定的なものであっても、数km先の目標を識別し対処可能な遠隔操作銃塔、いわゆるRWSを標準装備として搭載することが最低条件です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/72/4cd02fd68f77fe9a9de3b1fb5f5e9cf1.jpg)
戦車が縮小する、という状況下にあって、逆に脅威対象からみた我が戦車は最優先目標として激しい対戦車火器の攻撃にさらされるのは必定ですので、まず敵対戦車兵を確実に制圧できる装備の搭載と、対戦車兵へ接近し降車戦闘を展開するまでに普通科隊員が無力化されない機動力と防御力を付与することが重要となりますので、その手段の整備です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/f5/2d93af80dcd606d35b5ec872b59a31d4.jpg)
また、協同する装甲車は、敵対戦車火器の照準機識別能力の能力次第では戦車と混同する可能性があり、逆に貴重な戦車を敵攻撃から防護する、協同能力が求められます。ここが装輪装甲車ですと、不整地突破能力が限定されるため、地形によってはカメとなり一方的に撃破される危険があり、不整地を回避し路上を一列縦隊で突撃しますと今度はカモとなります、装甲戦闘車、としたのはここ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/8a/db9926e197aecb2399279424afaeb61f.jpg)
もちろん、装甲戦闘車を広く装備することはいくつかの問題があります、取得費用は、少なくない部分ですが戦車を削減する以上その戦車を防護する手段は絶対必要ですので、この点は、例えば89式装甲戦闘車の車体に87式偵察警戒車の砲塔で妥協するなど火器管制装置の能力妥協や対戦車火器の携行式への簡略化などで努力するしかありません。
北大路機関:はるな
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
戦車部隊が本土にはまだ必要である、と前回までに視座を示しました。
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自衛隊の師団と旅団を全て一旦旅団に改編し、旅団は戦車部隊を有する装甲機動旅団、方面隊の空中機動装備を一手に引き受け軽量装備を主体とする航空機動旅団、この二つを以て航空機動力を活かした迅速な展開能力を有する部隊と、強靭な戦闘能力を装甲車両により展開可能な装甲機動旅団を合わせ、各方面隊に一個の広域師団を置き、機動運用する、この視点の上での戦車の必要性をしめしました。
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装甲機動旅団については併せて装甲戦闘車の多数配備の必要性を提唱します。機械化大隊、戦車中隊に装甲化普通科中隊2個を配属する編成、滝ヶ原駐屯地のFTC評価支援隊第一機械化大隊に範を採ったものですが、非常に有力な編成の部隊です。この部隊を基幹として普通科連隊を編成するならば、部隊の人員規模は縮小されることとなりますが、能力全般では機動打撃能力が根本から強化されますので、むしろ向上するでしょう。
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さて、装甲化普通科中隊ですが、可能な限り装甲戦闘車を装備し戦車を支援できる体制が必要と考えます。装甲戦闘車は機関砲などを装備し戦車と協同、積極的に戦車を火力支援しつつ戦車が必要とする状況下で降車戦闘を行い得る車両で、整備費用などの面で装甲戦闘車が不可能である場合は、これは装甲車が96装輪装甲車を流用した場合にも含めてですが、暫定的なものであっても、数km先の目標を識別し対処可能な遠隔操作銃塔、いわゆるRWSを標準装備として搭載することが最低条件です。
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戦車が縮小する、という状況下にあって、逆に脅威対象からみた我が戦車は最優先目標として激しい対戦車火器の攻撃にさらされるのは必定ですので、まず敵対戦車兵を確実に制圧できる装備の搭載と、対戦車兵へ接近し降車戦闘を展開するまでに普通科隊員が無力化されない機動力と防御力を付与することが重要となりますので、その手段の整備です。
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また、協同する装甲車は、敵対戦車火器の照準機識別能力の能力次第では戦車と混同する可能性があり、逆に貴重な戦車を敵攻撃から防護する、協同能力が求められます。ここが装輪装甲車ですと、不整地突破能力が限定されるため、地形によってはカメとなり一方的に撃破される危険があり、不整地を回避し路上を一列縦隊で突撃しますと今度はカモとなります、装甲戦闘車、としたのはここ。
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もちろん、装甲戦闘車を広く装備することはいくつかの問題があります、取得費用は、少なくない部分ですが戦車を削減する以上その戦車を防護する手段は絶対必要ですので、この点は、例えば89式装甲戦闘車の車体に87式偵察警戒車の砲塔で妥協するなど火器管制装置の能力妥協や対戦車火器の携行式への簡略化などで努力するしかありません。
北大路機関:はるな
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