北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【京都幕間旅情】初詣-下鴨神社,さあ辰年だ竜騎兵連隊とネッシー捜索隊も残る現代に詣でる辰年の絵馬の社殿

2024-01-10 20:24:29 | 写真
■初詣と絵馬と神社と
 正月二日であったのですがやはりといいますか混雑していましたがそのまますすみます。

 下鴨神社、初詣はにぎやかでしたが、わたしなどは本殿近くの楼門となりからさっそうと参拝に向かうのですが、糺の森を楼門から振り返りますと延々晴れ着含め参拝者の列がつづきます。そうか、出町柳からほんとうに参道を歩いてきたのかあ、と。

 糺の森、ここは時代劇でも必殺シリーズで中村さんが吹き飛ばされる最後を迎えた描写など、ここを幾度も歩いて映画やドラマをみますと、ああ下鴨さんだ、と直ぐ気づくところなのですが、実際歩いてみると案外距離がありまして、場合によっては疲れる。

 絵馬、そう下鴨さんは絵馬がきれいなものですから、初詣といいますか、絵馬が飾られているさなかの参拝というのは、もうすこし稟とした引き締めた気持ちで参拝すべきなのかもしれませんが、絵馬のかわいさを先に想像してしまうのは仕方ないのか。

 辰年ですが、ここの絵馬は大きいのですね。そしてかわいらしい。辰年は、しかし、ねえ、これは。難しいですよドラゴンは。ただ、干支が定められた当時はドラゴンも見つけにくいだけで実在すると考えられていて虎の隣あたりに考えられていた。

 竜騎兵連隊、驚く無かれフランス軍なんかはいまだに竜騎兵連隊が置かれています。竜騎兵は重装騎兵を示すのですが、世界のどこかに竜がいると考えられた時代、竜をつかまえるまでは馬で頑張るということで命名された部隊、というわけなのですが。

 ルクレルク戦車、フランスの竜騎兵連隊は、そろそろ竜なんて実はどこにも居ないのではないかと気づきつつ、竜の代わりに戦車に乗っているというようでして。いやいや、ネッシーもじつはいるかもしれませんし、イッシーだってヨッシーだってわからない。

 ネッシーのような10m級の生き物はネス湖の生態系を考えれば食物連鎖に当てはめて1頭か2頭しか生息できず生態系を形成できない、という反論もありますけれども、有名な歯科医の写真に撮られたネッシーは後ろの波の大きさから30cmくらいという。

 プレシオサウルスと仮定するから、大きさとか、プレシオサウルスは首を上に向けられない、とけちがつくが、もともとネッシーというのが首長竜でもなく30cmくらいの新種の爬虫類か新型のアンドロイドだととすれば、生態系と大きさの問題は払拭される。

 絵馬の竜は、ちょっとかわいさよりは戸惑いと想像の産物ですが。そもそも竜というと日本ではゴジラとかガメラの大きさに見慣れているものですから想像の大きさが東寺の五重塔くらいになっているのですが、竜の定義、大きさは定められていません。

 ヴェロキラプトル位の大きさ、ジュラシックパークではかなり大きめに描かれているが現物は人間よりも小さく、トリケラトプスのご先祖相手にはけっこう苦戦していたらしい、すると、武士と戦ってみたかった、的な小さな恐竜もありえたとおもう。

 コモドドラゴンを放てッ、という劇画の台詞があるようですが、あのくらいか、もしくは竜騎兵創設当時にナイルワニのでかいのがそろえられるような状況でしたら、あの子たちが竜と定義されて、そして辰年も絵がわかりやすかったのかなあ、と。

 初詣と絵馬、いろいろ感慨深く見守ることは多かったのですけれども、ご祭神にご挨拶のような参拝とともに、ひとときでも能登地震の災厄をわすれることができた、といってしまうと、申し訳ないのでしょうか、ね。しかし祈る事しかできない現実なのです。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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【京都幕間旅情】初詣-下鴨神社,謹賀新年と新しい二〇二四年一年の安寧を祈るその前日の能登半島元日地震

2024-01-10 20:00:51 | 写真
■初詣二〇二四
 今年はどんな一年となるのかは一年の計は元旦に在りという故にしょうしょうというよりも大いに不安な幕開け。

 初詣。いろいろあって元日ではなく二日にふつつかものですがと二日酔いとともに参拝に臨んだところなのですが、元日であれば参拝しているいつもの神社にこうべをたれるのですが、まあ、元日にああいうこともありましたので下鴨さんに初詣へ臨みました。

 元日地震。いつもお世話になっている方は、初詣にて元日の早い時間帯に神様へ、今年もよろしく、そしてどうか地震だけは勘弁してやってください、とお祈りしたあとで、ダメーッとばかりに数時間後にズシンと来たのだというから、もうなにもいえません。

 地震はズシンというよりも、ヴィーッヴィーッと緊急地震速報のほうからきまして直後にズシンというかゴゴゴといいますか祇園でなくとも擬音祭という状況ですので、速報が来てもまだ揺れていないというのは、これから確実に来る強い揺れを意味します。

 緊急地震速報、間に合ったのは幸いなのですけれども、震源どこだ、と慌てるのは許してほしい、なにしろこの瞬間はテレビの前の傍観者、最近はモニターの前の傍観者と表現すべきなのか、そういう客観的ではなく、人生の主人公を実感の瞬間なのだから。

 震源北陸、とわかっても、鳴っているということはここまで揺れる可能性があるわけで、記憶するのはあの忘れもしない2011年3月11日1449時です。いや地震発生は1446時よ、と反論される方もいるのでしょうが、3分かけて揺れがこちらまで来たのです。

 マグニチュード9というのは、防災啓発アニメで"東京マグニチュード8.0"というのがありましたし、あの日本沈没でさえ東京地震がマグニチュード8でしたか、9クラスというのは後半の西日本を中心とした中央構造線地震くらいではなかったでしょうか。

 3.11のときは、そのマグニチュード9を体験することになりまして、聞けば北海道でもかなり揺れたといいますので、そして東京が、市原のコンビナート火災なんかは津波本体が来るまで報道はこちらの映像を映していたほど、首都圏でさえかなりゆれ被害が。

 能登半島地震は、実際経験してみますとS波かP波なのかなんて間隔ではわからないので、これから本震がくるのかこれが初期微動ではなく本震なのかわからないわけです。が、本震だった、想定したというよりも頭を掠めた9という数字は杞憂であったわけ。

 大津波警報は、その楽観的な視点を吹き飛ばします、津波警報が大津波警報にきりかわりましたからね。最大5mで石川県、5mというけれども遡上高が5mというのではなく潮位変化5mということならば遡上高はもっとたかくなる。海抜が低いところは要注意だ。

 小松基地なんか海抜6mくらいしかない、調べてみると6.7mという。ただ、幸いなのは、親戚のところに居ましたところ、輪島から電話が。現地は揺れたが大したことはないという。大したこと無いなんてひどいと思われるかもしれないが事情が。

 3.11を茨城空港の隣で経験した子でして、そのとき同じ職場の同期の方がいま輪島にいたという。大したこと無いというのは3.11と比較して、だ。実際友人で3.11を群馬で経験してしまった方、熊本地震を経験しても震度7だけでは驚かない、といわれてしまう。

 正月早々、いきなり3.11と比べるような地震が発生してしまったわけですが、そんなこともありましたから、初詣は、いつもよりも大きな、といいますか人が集まる神社で、お祈りすることとしました。あまり大きく願うまい、今年も楽しい年であるようにと。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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能登半島地震:間もなく発災十日,自衛隊災害派遣の救助阻む峻嶮地形と海岸線隆起による港湾使用不能

2024-01-10 07:00:49 | 防災・災害派遣
■臨時情報:能登半島地震
 元日に発生した能登半島地震は今なお被害全容が不明という厳しい状況にあります。過去の自衛隊行事写真などから現在の状況の一端を解説できればとおもいます。

 能登半島地震、発災から9日を過ぎたところですが、能登半島という長大な地形、近傍の航空基地である小松基地から150kmを隔て、しかも海に突き出た半島であるにもかかわらず、今回の地震は半島北部で4m程度地形が隆起しており船舶の港湾施設入港が大幅に制限されている状況ですので、陸上自衛隊は孤立地域へ徒歩での物資輸送をおこなっています。

 第14普通科連隊や第10師団と中部方面隊や防衛省SNSなどにこの概況が支援され、なにしろマスコミが近寄る事も出来ない地域が道路の崩壊やトンネル破損、土砂崩れにて孤立してしまっていて、ここに人力での輸送を行っている状況、具体的には、高機動車やトラックで中継地まで運びその先は徒歩という、山間部の徒歩機動が孤立地域を支えています。

 金沢市や小松市など、救援物資は全国から集まっているが、現地へ運ぶのは山間部の徒歩機動のみ、自衛隊は孤立地域から避難所や被害の無かった地域へのヘリコプターによる広域避難の支援も開始していますが、厳しい。熊本地震や東日本大震災のように、能登半島にもう少し基地があれば、とおもうところですが、今考えても既に震災は始まっている。

 山間部にヘリポートを緊急造成する方法はないのか、と問われますと、ある。しかし、危険で実行できない、という現実です。具体的には、森林地帯にアメリカ軍が開発したヘリポート造成方式で、デイジーカッターという爆弾があります、正式名称BLU-82,これは6.8tと重量が有り爆撃機ではなく輸送機から投下、含水爆薬により強力な爆風を起こすもの。

 BLU-82は落下傘で降下させ地面に接触すると大爆発を起こして木々を一斉になぎ倒し、ヘリポートを森林に一瞬で造成する代物なのですが、こんなものは被災地で使えません。BLU-82そのものは自由落下型で制度も低い為に2000年代初めに退役し、GBU-430MOABという、9.8tの爆弾に置換えられていますが、米軍しか保有せず、被災地でもつかえない。

 応急へリポート、というならば1985年の日航ジャンボ墜落事故に際して御巣鷹山に第1空挺団と第12施設大隊が仮設した実例があります、この際には手作業で木々を伐採し、UH-1用ヘリポートを24時間で、V-107用ヘリポートを72時間で造成した実例があります。孤立地域が二箇所三カ所程度であれば、選択肢ですが、今回の孤立箇所は50カ所以上という。

 輸送機から何故物資投下を行えないのか、こういう疑問があるようですが、第1空挺団降下訓練始めを見ても、高高度空中投下装置でも、人が操作する落下傘でさえ風で流されます。現行法ではこうした物糧などが流されて被災者に当ってしまった場合の免責は無く、人のいない場所に限定され、考え得るのは能登空港のような立入り制限できる施設くらい。

 JPADS統合精密投下システムというGPS誘導方式の物糧投下システムが米軍などで使用されていますが、これでも直径800m程度の範囲に降ろすこととなってしまい、山間部などですと斜面などに落下傘が引っ掛かり、被災者自身が回収する事は難しいことになるかもしれません。また重さも相応にありますので、住宅地に投下することも危険が伴う。

 輸送機からの投下、自衛隊は自治体より要請された物資を運ぶことが災害派遣における任務ですので、どうしても、といわれれば能登半島に輸送機から無作為に投下する事は出来ます、しかし、投下したものを被災者が入手できるかといいますと、危険を冒した投下で数%、安全な無人地帯に投下した場合は1%以下、XXトン運んだという以上の意味はない。

 ヘリコプターで空輸できないのか、という点について。やっているが不充分、発災から9日を経て、避難所の位置などはほぼ判明してきています、輸送艦からの携帯電話移動基地局搬入や道路復旧の進展などは発災時点と比べれば劇的に改善しているのですが、難しいのは自衛隊ヘリコプターは、ダウンウォッシュという、ローターの巻き起こす突風がかなりの強さという点です。

 コンクリート建造物でも、過去に古い五階建ての建物にUH-1多用途ヘリコプターを着理うさせたところ、建物構造にひずみが出てしまい、エレベータが修理不能となった事例がありました、これは自衛隊施設への損傷でしたが、今回災害派遣に投入されたヘリコプターの中でも最小のUH-1でもこうした事例があり、輸送ヘリコプターは数段上の風を呼ぶ。

 CH-47輸送ヘリコプターですと、数百m離れていても、過去わたしは木更津駐屯地祭にてカメラバッグが風で飛ばされはしないにしても流されてしまいました、百数十m程度だと雨戸は飛び半壊木造家屋などは倒壊する危険があります、こうした危険を冒して無理に着陸するよりも、隊員による徒歩での輸送、被災者にこれ以上二次災害を起こさない事を重視しているのかもしれません。

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