北大路機関

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【土曜詳報】オタワHMCS-OTTAWA舞鶴親善訪問(6)艦内旅行記への再訪(2019-08-24)

2020-07-18 20:07:08 | 世界の艦艇
■もういちど,カナダ艦
 米軍艦艇でも在日米軍以外の艦艇は特集”在日米軍”ではなく”世界の艦艇”にて掲載するかを検討中ではあるのですが。

 オタワを艦首方向から眺める。北太平洋や北大西洋を舞台に海上防衛とともに海洋法執行機関として漁業権保護や密輸監視にテロ対策を担うカナダ海軍は日米どちらともちがう白っぽい迷彩が特色、これは冬の大湊あたりでは目立たないのかな、思ってしまいました。

 舷門から見学者を警護するカナダ水兵はC7小銃を携行している。M-16A2をカナダで生産したもの、京都市内ではYAMAMOTOでM-16A2のエアガンは入手できますがストックやハンドガードがOD色となっているのが特徴、C7はG&Gがエアガンを出しているとも。

 ハープーン艦対艦ミサイル発射筒を真後ろから。このハープーンミサイルが本艦が外洋哨戒艦なんぞではなく歴とした水上戦闘艦、ということを端的に示しています。ただカナダ海軍は第二次大戦中も駆逐艦が主力で水上打撃戦の歴史を有さないのは残念でもある。

 カナダ軍艦旗と護衛艦せんだい、護衛艦まつゆき。水上戦闘艦というものはこういうもの、というのが海上自衛隊の護衛艦です。領域警備や密輸防止や漁業権保護は海上保安庁、密漁は水産庁が担い海上自衛隊はもっぱら抑止力の構成と警戒監視と海上防衛が任務という。

 カナダ海軍のボディーアーマーとシグP225にC8カービン。さて、二周目です、始発で来ましたのでかなり混雑はしているのですけれども、なんとかなった、という。早めの行動が大事というのはこの前の年にイギリス海軍の揚陸艦アルビオン艦内旅行で学んだこと。

 ディマコC8カービン、ANSオプティカル社製EOダットサイトが載せられています、漁業権保護にテロ対策の臨検をカナダ海軍は海洋法執行機関として全てになわなければならないので、万一変な気をもった重武装マフィアやテロリストへの備えがこうした装備です。

 パナソニック製タフブックとX-boxコントローラ型個人端末が並ぶ。万一海水に浸かっても衝撃で落としてしまっても確実に作動する現場用ノートパソコンとして1998年に登場、実は学生時代も北大路機関も検討したが結局はdynabookを使い続けている、私事でした。

 航空機格納庫にはクロスバイクと2台のロードレーサーが。ロードレーサーは愛用しているのですが、あまりメーカーとかは気にしない当方、しかし積んでいるのだなあ、と妙に感心、我が国の護衛艦は公用車としてママチャリことシティサイクルを積んでいます。

 航空機格納庫は整備用クレーンと開閉式シャッターなどが並ぶ。実はCH-148のような艦載機を期待していたのですが搭載していませんでした。しかしシャッター形状が護衛艦とちがう、二回目となりますとまあ落ち着いていろいろとみてゆくことが出来るのですね。

 ボフォース57mm艦砲、連射性能を重視した艦砲でもともとは自衛隊も採用したボフォース40mmが威力不足になったために開発されたという、小型の大砲と言うよりは大砲になってしまった機関砲というべきもの。個人的に海上保安庁の巡視船向きの機関砲とおもう。

 艦橋ダビットは手すりが木製で双眼鏡はNIKON製、日本製デスヨーと気さくに解説していただきました、木製の手すりは暖かみを感じる、というよりも厳しい冬の北太平洋や北大西洋で評決して皮膚に張り付かないように、という厳しい環境配慮なのかもしれません。

 57mm艦砲を艦橋構造物から眺める。昔はじめてこの艦を雑誌の軍事研究、晴海埠頭に北際を報じた1998年頃のものでしたか、みた際にはもっさりしたステルスだなあ、と思っていたものですが、むしろ厳しい海象を相手に機能性を追求したのがこの設計、とおもう。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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