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【G3X撮影速報】豊川駐屯地創設73周年記念行事【4】高射特科と施設の観閲行進(2023-11-03)

2024-02-11 20:04:04 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■74式戦車観閲行進
 観閲行進もいよいよ佳境となってきました。

 豊川駐屯地祭観閲行進、第10高射特科大隊本部情報小隊のP-9レーダ装置観閲行進、79式対空レーダ装置としても親しまれ、徐々にP-18レーダ装置へ置き換えが進んでおりP-9は残りわずか。低空警戒を担当しP-14対空レーダ装置とともに師団対空戦闘を担います。

 P-9は情報小隊に複数配備されている事を示す。自衛隊の師団は小さくとも戦車大隊と特科大隊を有し一応の師団としての体裁を、と説明できたのが過去の話となりつつありますが、高射特科部隊については、少なくとも中部方面隊の師団旅団は一定の規模を維持するよう。

 93式近距離地対空誘導弾、近SAM、東芝が開発した野戦防空システムで113セットを調達し全国に配備したもの、L-90高射機関砲の後継として配備され、複合光学装置と師団対空情報処理システムとの連接により、航空攻撃を行う側に大きな不確定要素をあたえる。

 81式近距離地対空誘導弾、短SAM,東芝が1960年代から苦難の末に実用化した日本初の国産野戦防空ミサイルシステムで、発射装置2基とレーダー搭載の射撃統制装置でシステムを構成し師団高射特科大隊には4セットが配備、レーダー誘導型と赤外線追尾型が有る。

 11式短距離地対空誘導弾システムが後継装備として開発されていて、一方81式についても能力向上が行われC型が開発、第10高射特科大隊配備されているのはC型、限定的な巡航ミサイル対処能力があるが11式のような設計時からの対処能力は盛り込まれていない。

 短距離地対空誘導弾は赤外線追尾方式のものが原型となっていて射程は8km程度というものの、レーダー誘導型が後に開発され射程は16km程度と延伸、ただレーダー照準が間に合わない場合に備え光学照準器が標準装備、航空自衛隊にも基地防空隊が装備しています。

 第6施設群の観閲行進、大久保の第4施設団隷下部隊であり、豊川には群本部と第371施設中隊が駐屯、群隷下には岐阜の第402施設中隊と鯖江の第372施設中隊が置かれています。第370施設中隊と第369施設中隊がありましたが2019年の改編で廃止されました。

 75式装甲ドーザ、第371施設中隊の装備ですが元々は第一線で銃弾砲弾が飛び交う中の障害処理を担う装備で師団施設大隊等に配備されていました、が2000年代初めに方面隊で包括運用されるようなり、後継装備を揃えられない装備の方面隊集約はこの頃始まっていた。

 第104施設直接支援中隊、方面後方支援隊の隷下部隊で豊川駐屯地に分ちゅうしています。有事の際には師団へ配属させるという運用ですが、要するに師団規模や装備定数よりは師団の司令部機能を有事の際に大型の師団を指揮させるということを注視しているのか、と。

 74式戦車、いよいよ年度末用途廃止、74式戦車は10式戦車に交代すると思われていたのは遠い昔であり、戦車大隊に代えて戦闘大隊として16式機動戦闘車が大量配備されると思われたのは最近の昔、改編により偵察戦闘大隊が誕生し、1個中隊だけ配備されるという。

 第2世代戦車である74式戦車は、これで相手が中国の99式戦車やロシアのT-14戦車であった場合、後者ならばまともに動かないかもしれないので勝ち目はありますが正当な主力戦車である99式戦車であれば苦戦すると危惧しました。が、後継戦車が無いのは厳しい。

 観閲行進が完了し、訓練展示へ。オートバイは第10特科連隊本部管理中隊情報小隊、第49普通科連隊本部管理中隊情報小隊、第6施設群本部情報小隊の集成部隊、オートバイと云えば偵察隊のイメージがありますが、情報小隊オートバイも数が揃うと迫力が凄いですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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