イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

天上のもぐら・・・明るく生きる!(生きる意味を感情から考える 8/10)

2010-11-27 | 第四章「愛とゆるし」
 多摩動物公園に年間パスポートをもとめ、頻繁に行くようになると、いろいろビックリすることがでてくる。最近の発見は、≪もぐらのおうち≫である。

 もぐらが土の中で生活している様を観るのかな?と思っていたら、頭上注意の標識があったりし、チューブのようなものが頭上に張り巡らしている。それでも、それが何を意味するのか良く判らなかったが、先日行ったときに、そのチューブ状の中にモグラが登場し、結構速く移動するのだ。

 もぐらが、天井、天上を駆け巡る!自分のモグラ像が音を立てて崩壊した時であった。これだけでないが、自分の成育史のなかで作られた概念が、如何に危ういものか、解釈の危うさ・・・そんなことを気付かせていただいた。

 これは、何も動物園だけではない。今、古代史関係に凝っていて、天上の虹≪持統天皇物語≫(里中満智子著)を読んでいるが、古代の知識もそうである。中学・高校のころに学んだ歴史は随分古くなりつつあるようだ。例えば、藤原京が平城京や平安京より広大な土地に作られたという仮説も現実味を帯びているそうだ。

 また、マンガと馬鹿にできない、哲学的な会話も登場する。次の穂積皇子と額田王(ヌカタノオオキミ)の会話はアイデンティティの問題を考えていた私には、ショックであった。でも1300年前にも、こんな会話がされていた可能性は大きい。この考え方は聖書にもあるし・・・


穂積皇子
≪「独占したい」とか「もっと愛されたい」とか願わなかったのですか?≫

額田王
≪願うのは欲でしょう≫
≪人を愛するのは「愛する自分」が存在しているからでしょう≫
≪自分にとってはまず自分があって恋がはじまるー≫
≪ならばなにひとつ見返りがなくても恋は成立するわ≫

天上の虹⑮第43章より

こんなふうに、動物園やマンガで自分を新しくさせていると、自分の感情も明るくなっていくことに気づく。本物の明るい感情は、暗い感情を得るより遥かに難しいようだが、こうした心の整理や統合も貴重な糧なのだ。

生きる意味を感情から考える 8/10

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