山あり谷ありの人生。毎日いろいろなことが起こってくる。そんな中で、自然体でしっかりと生き抜くのはとても大事。しかし、サッサと苦も無くできる時もあるが、引っかかって泥沼に突入することが。
生き甲斐の心理学で考えると、現実吟味力をイキイキと発揮させること、プロセススケールの流れを良好に保つことが大事なのに、悪い方に向かってしまうのだ。
昨日はU先生の四谷勉強会があったが、思考の病理学がテーマであった。
どのような思考をすると病理に向かいやすいか。あるいは、逆に向かいやすいか。
エリック・パーンという心理学者が提唱して有名なI am OK, You are OK. の理論。自分と他者の関係を、自分と他者、肯定と否定で4つに分類するのだ。自己否定-他者否定(破滅的) 自己肯定-他者否定(傲慢) 自己否定-他者肯定(卑下) 自己肯定-他者肯定(平和主義)である。
これを理解するためには、自分自身の経験に当てはめるが大切。自分の絶好調の時、泥沼の時など思い出して、単純に自分のその時点の傾向を4つに分類してみるのだ。なるほどと発見があれば幸いである。自分がうまくいっているとき、そうでないときの傾向は?
私の経験からすると、自己肯定ー他者肯定的のときが一番良いようである。他者否定でも自己否定でも否定的な場合は、何か心の柔軟性が失われやすい。体験の解釈が硬くなり、問題に対する関係も浅くなり、他人との関係の仕方もぎこちなくなる。プロセススケールは否定的な思考にドライブされてますます低くなるのでは?
反対に肯定的であると、逆の現象となり好循環になりやすい。人間という有機体は、数十億年の生命の歴史をも背負っている。そして厳しい環境に適応するのは、自己肯定だけでなく他者肯定をも必要としているようだ。生命とは人間とはどのように造られたのだろう。哲学的な問題であるが、考えてみると奥が深い。
山あり谷あり 8/10