田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

暖かな土曜日 町の民話に思いを馳せる

2010年01月23日 | 日記
1月23日(土) 晴れ  穏やかな一日 風もなく暖かい

周囲の畑に久しぶりに霜が降りている。
夜半に前線でも通過したのか、雪こそ降らなかったが空気が澄んでいる。
浅間の上空には黒い雪雲が広がっているが、浅間は元気に噴煙を吹きあげている。
上空の雲と山麓を覆っている雲海の表情が対照的なのがよい。


朝飯を終えたあとに生ごみをコンポストに入れるので外へ出ると暖かい。
このところの暖かさで段ボール式の生ごみたい肥化も元気づいているのではと見に行く。
覆いを外して天地返しをすると湯気が昇る、撹拌するたびに湯気が上がるほど発酵が進んでいるようだ。
春のような暖かさを段ボールの中の微生物も感じ取っているようだ。

庭の枯葉が溜まる処にある福寿草が顔を出しているのでは?
そう思いながら踏みつぶさないように枯れ葉を除けながら見ると一つだけ黄色い花が開きかけていた。
今朝花弁を開いたのだろう・・・・
太陽を受けながら蕾の外側を押しのけたようだ。


春一番で咲く庭の花この花を見ると春の嬉しさを感じる。
上から覗き込むとシベの先はまだ硬く閉ざしているようだ。
今から開くと虫が来るのだろうか・・・・・
受粉をするときに雪でも降られると彼らは花弁を閉じて身を守る術を知っているだろうか?


昼飯はごく簡単に済ませて公民館へ向かった。
浅間山は噴煙と云うよりも白い湯気を吹きあげている。
純白な水蒸気の煙を噴き上げる浅間山を見ると元気が湧いてくる。
富士山もよいが、浅間には活火山と云う噴煙があるのが一段上のようにも思える。


たてしな歴史研究会の定例学習会があり、後半は新年会もしようということになっている。
この会は昼間の会議でもある車で来る人が多いので、新年会や慰労会はいつも酒なしと決まっている。
先ずは学習会のテーマが『たてしなの民話の伝承と保護』として、この町のには多くの物語が伝えられている。
この話を紙芝居にして小中学校で上演している団体があるので、招いて公演をしてもらおうと云うわけだ。
町の西部「姥が懐」と云う集落に伝わる史実で、森沢仲次郎と云う人が狼を退治したと云うお話だ。


人食い狼を退治したが噛みつかれた傷が原因で仲次郎は命を落としたことが小諸藩に伝わり
小諸藩からは文政16年9月25日に狂狼に食い殺されたということで褒美に火縄銃と皿を褒美にもらっている。
そのときの文書と火縄銃、皿が森沢家に伝えられている。
この話を16枚の絵と物語にして紙芝居が作られた。
6人のメンバーが其々二役も三役も声色を使い、更に効果音も臨場感を盛り上げた。


公演が終わった後は新年会になったが・・・・
皆さんが持ち寄りの漬物や創作和菓子にしばし話しが盛り上がった。
約一時間の談笑と来月に開く3月14日に開く公開講座のことも忘れずに話しができたのが良かった。


片付けを終えて家に戻ると4時半を廻っていたが・・・・
浅間山麓には西日を遮る山の影がどんどん頂上に迫っていた。
見ていても麓が黒い陰に包まれている。
明日も暖かな日になってほしい。
コメント (7)
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