田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

ある晴れた日 浅間に明け 浅間に暮れる 

2010年01月16日 | 日記
1月16日(土)  晴れ   風は冷たいが 冬らしい天気

目覚めてた時には雪が降ったとは思わなかったが・・・・
まどろんでいる間に明るくなり障子を開けると雪景色が広がっていた。
夜半に一気に降ったのだろう・・・・
昨夜の外気温の低さから雪が降るのは当然なのだが、今年は雪景色を何回も見せてくれている。


外へ出て見ると北側の金木犀の葉にもしっかりと雪が被さっている。
寒さに弱いよ!!って云われながら植えたこの木も、一度は全ての葉が落ちてしまった。
年ごとに復活して今ではしっかりした木になり葉に雪を乗せるまでになった。
秋には季節を先取りして香りで知らせてくれる我が家では重要な役割を担っている。


夜半に雪が降り太陽が出るときに合わせて青空が広がると嬉しいことがある。
毎度のことなのだが瓦屋根の雪が太陽に温められて雪解け水が樋を流れ落ちる。
鎖を伝わって落ちる水は回転しながら方向を変えて落ちていくが・・・・
それを、狙い撃ちするように太陽光線がダイヤモンドに変える。そして・・・
落ちた水が雨水桝に流れ落ちるときに“水琴窟”のような音を奏でてくれるのも楽しみの一つだ。


昼近くになると真南に向いたリビングには太陽が直角になる。
一等地に置かれたセッコク(石斛)が新しい蕾を開く時間となる。
蕾から花びらが弾けるように開くときに“甘い蜂蜜"のような香りを部屋いっぱいに広げる。
この花は信州では外では咲かない花だと思うが、何故か蜂蜜と同じ香りがするのが不思議だ。
香りには甘さだけでなく懐かしさも含んでいるようだ。


リビングに入っていた陽が通り過ぎると太陽はだいぶ西に傾いてくる。
この時間帯では裏山に続く土手が一番の日当たりが良いところに変わった。
暮れにはなかった獣の巣穴が増えているのに気がついた。
土手の上にはいくつかの巣穴があったが、斜面の下の方の穴はこの2~3日で掘られたものだ。
去年掘り出された土は秋に片付けたのだが・・・・・
また、新しい土が巣穴から大量に出されているが・・・・
上下二段になった巣穴・・・・
陽当たりの良いことが獣たちの住環境に選ばれたのだろうか?
しかし、この住居の持ち主は未だ見たことがない。
タヌキ? キツネ?? ハクビシン??? 野良猫かと疑ったこともあったのだが・・・・


5時を境に東の空は茜色が頂点に達し最後にパッと明るくなったと思うと直ぐに灰色の夕闇が迫ってきた。
6時からは集落の役員が集まり今年度を振り返り来年度の事業の検討をすることになっている。
行事の多い集落故、このような会議も必要となるのだが、今回は町の唯一の中華レストランで開かれる。
集会所前で乗り合わせて出かけたが、そこへ行く道の雪は既に凍りついていて歩くたびにザクザクと音をたてた。


家に戻ったのは10時少し前だが凍てつく空気が酒を飲まない俺には余計に冷たさを感じさせた。
コメント (4)
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