昨日から急に暑くなった。梅雨の終わりが近づいているのだろうか。私が子どもときの梅雨はじめじめしてやりきれなかったと思う。
「都市は砂漠化する」というのはもう30年以前に読んだ技術論の本にあったかと思うが、都市の道路で舗装されていないところはほとんどないから逆に雨が上がり、日が照りつければすぐに乾燥してくる。もちろん梅雨の時期だと湿度は高いがそれでも昔と比べれば、しのぎやすくなっていると思われる。それにいまはエアコンが普及しているので、湿度が高いと除湿することもできる。
それに網戸なんてものもなかったので、夜は蚊帳の中で寝るということだった。暑くてなかなか寝付けなかった。いまは網戸のお陰で蚊帳をつって寝るなどという家庭はほとんど都市ではないのではなかろうか。
それに網戸はハエを食卓から駆逐した。さらに下水の普及でトイレから蛆虫(ハエの幼虫)が発生するということはきわめて少なくなった。今でも夏に赤痢で夏に亡くなる人は0ではないだろうが、私の子どものときのようにそういった赤痢で亡くなる人が新聞にいつも出ているという風ではない。
高齢化社会というのはそういう生活環境のいい意味での変化によっている。ただ、後期高齢者という制度で高齢者は早く死ねといわんばかりの制度になったので、高齢者が怒っている。これは単にマスコミがそれを取り上げるからといったこと以上を含んでいるようである。
社会福祉をきちんとはせずに消費税を上げたいということだと誰もそういう政策を支持はしないだろう。ヨーロッパでは確かに消費税は高くなっているが、それに見合った福祉制度が充実しているのだ。どうもそこのところを忘れている。ちゃんとした目的税で国が老後をきちんと面倒をみてくれるという福祉制度ができているのなら、預金をしておく必要がないので、消費税を高くしても誰も文句はいわない。
しかし、どうもそうではなさそうである。消費税だけは高くして税収を計るが、その税収の増加は大企業の補助に使われそうなのである。誰がそういう政策を心から支持できようか。私のようなノンポリでもそう考えるのだから、政治家は真剣に考えなければ、失業してしまうよ。