NHKの大河ドラマ「篤姫」が好評で視聴率が高いという。これは戦いの場面の多い大河ドラマで久しぶりにそういう殺伐としたことが少ないからであろう。また篤姫が強い女性として描かれているいうのも現代のイメージにあっているとのことである。
ところでドラマでは将軍家定も亡くなり、天障院篤姫となったらしいが、そのつぎの将軍家茂も家定と同じ脚気で亡くなるのだという。このことを科学教育が専門の板倉聖宣が脚気の歴史についての講演記録をインターネットで読んだ。
ドラマでそういうことに触れているのかどうかは知らないが、脚気はその当時は恐ろしい病気でいまのガンに罹るよりも恐れられていたのだという。
板倉によれば、脚気は西洋にはない病気であったために西洋医学を修めた医者が手を焼いたばかりではなく、漢方医の治療法をなかなか認めなかったために脚気の治療法の確立が遅れたのだという。
一見合理的思考に基づいていると考えられていた者達が自分に都合の悪いデータや資料を抹殺してしまったらしい。権威主義恐るべしである。