ゴールスタインの下巻の訳の校正を初校をやっと終えた。再校が残されているが、これは初校での訂正の箇所が正しく訂正されているか、またページ指定ができていなかったところを指定するということだけなので、大して時間のかかることではない。
「なんとか生き延びれた」という感覚である。脳溢血かまたは心臓病で死ぬかとかいろいろ心配をした。4月だかに下巻を仕上げる体制をつくり、やっと仕上げることができた。夏休みもなかった。これほど夏に働いたのは博士論文の仕上げに夏休みをとらないで働いた1967年以来である。あれも10月になって論文ができてから、帰省したのは10月だったと思う。もちろん、それからレフェリーとのやり取りがあって、最終的に掲載が決定したのはもちろん年が変わって1968年1月か2月のことであった。
なにせこの頃のことだからlatexで原稿を作るのだが、出版社が十分に編集者としての機能を果たさないものだから、その編集者としての分までその全部ではないが、かなりの分の仕事をかぶってしまった。そのプレッシャーは大きかった。共訳者のEさん、Fさんもプレッシャーだったろう。Eさんの綿密な検討や忙しくて時間のとれないFさんが時間を割いて尽力をしてくれたことに感謝する。
昨夜Eさんと最後の検討をして、仕上げた。夜9時前にやっと家に帰ってワインで自分ひとり仕事の完了を祝った。来週の水曜日の晩にEさんと簡単な仕事の打ち上げのお祝いをするつもりである。