妻がいまべトーベンの交響曲第九の合唱に出るといって練習している。
毎晩私がテレビを見ていると妻がラジカセをつけて練習で歌いだす。こういうときはテレビを消して、他の部屋に行って小さなテレビをつけるか、それともつきあって練習を聞くことにする。
だいぶん詩の全体を覚えてきてだんだん様になってきつつあるが、それでもまったくドイツ語の意味がわからないで歌うのだからおかしなところも出てくる。
楽譜とCDを買ってきて、CDをつけては聴きながらそれにつけて歌うのだ。こちらまで詩の一部を暗誦できるようになった。Seid umschlungen Millionen, diesen Kuss der ganzen Welt-----。
日本では第九は年末恒例の歌となったが、本国ドイツでは別に年末とは関係がないらしい。
Freude, Sch"oner G"otter Funken,
Tochter aus Elysium,
wir betreten feuertrunken,
Himmlische, dein Heillightum !
Deine Zauber binden wieder,
was die Mode streng geteilt;
alle Menschen werden Br"uder,
wo dein sanfter Fl"ugel weilt.
Schillerのこの詩はべトーベンのこの第九の曲がなかったら、これほどまでに有名になっただろうか。もっとも全体の詩は100行近い壮大なものであるという。
まだまだ第九の合唱曲との付き合いは続く。12月28日のコンサートの日まで。