昨夜、ドイツ語のクラスに出たら、お前も先週は病気だったのかと問われた。
もちろんそうではなくて、長男夫婦が帰郷していたので、先週は失礼をしたと理由を述べた。
なぜそう聞かれたのかはクラスのリーダーのOさんが体調不良ということで私と同様に先週たまたま同じく休んだから、ということを知った。
理由は別々であるが、同じ日に休むところがおもしろい。別に相談したわけでもないのに。
こういう偶然の一致というのは結構しばしばある。
真偽は私にはわからないが、航空事故が続いたりしたときに、それが同じ原因の事故であることもありうるが、普通は関連がなく、たまたまその偶然が重なったのだと統計的には考えるという。
ところが普通の人は何らかの関連があるという考え方をするであろう。だから、気候が暑くなって、私もOさんも老齢であるから、同じように体調不良を起こしたのであろうと考えてもおかしくはない。
そうでなければ、たとえばの話だが、講師のR氏に不満があって、二人が申し合せてクラスを休んだということも論理的にはありうる。
ところが、Oさんはこのドイツ語のクラスをとても大事に思っておられて、生きがいになっておられるといわれているし、私もOさんほどではないにしても、私も1週に一度の楽しみであることは確かである。
ここまで書いてちょっと最近よく使われるようになった、serendipityという語を思い出した。
それで辞書を引いてみたら、「ものをうまく発見する能力、幸運な発見、運よく見つけたもの」というような訳語がついている。
これは偶然の一致とは関係がないかもしれないが、全く関係がないとも言い切れない。