物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

星野芳郎の遺言

2013-07-05 13:33:57 | 学問

西村肇さんが書いた、星野芳郎の追悼記「観念的で行動的」(現代化学?)を前にも読んだが、大事なことに気がつかなかった。

西村さんはその追悼記の終わりに、

『(引用者追加:星野さんは)50年変わらず評価する友人としては板倉聖宣をあげました。第3巻(引用者注:『自然科学概論』第3巻(勁草書房)のこと)の骨格作りに協力し、仮説実験授業を発想し確立した板倉さんです。星野さんに言われて板倉さんの多数の著書を読み出しましたが、青年時代とまったく変わらない態度で、科学史、経済学、日本史でつぎつぎ発見に満ちた仕事をしている驚くべき哲学者、思想家であることがわかりました。実際に仮説実験授業をする会員が2万人いることもすごいことです。その彼が日本の知識人の間でほとんどまったく知られていないのは、「自らの思想をつぶされない」ために徹底して「目立つことを避けて」生きて来たからでしょう。星野さんはそこを評価して私に教えたのだと思います。』

とある。この追悼記からは前にも武谷のことを、このブログでとりあげたことがあるが、前にはここの箇所を読み過ごしていた。


変化しないものは滅ぶ?

2013-07-05 11:31:01 | 日記・エッセイ・コラム

昨夜、風呂から出てきたらたまたま教育テレビの東北塾という番組を放映していた。

学生たちがある農業経営者の話を聞いていたのだが、その農業経営者は生物とか商売とかで生き残っていくためには何が必要条件かと学生に尋ねた。

何が大切か私にはわからなかったのだが、その人は常に変化することだと答えていた。パンといった商品でも常に新しいものをつくっていかないとすぐに飽きられるのだという。

それでその経営者はパンの製造所ももっており、10人くらいの人がそこで働いていたが、数日で次の新しいパンをつくるのだといっていた。

パンの場合は数日で新しいものをつくるのはちょっとやりすぎかもしれないが、要するに新しいものに変化を遂げて行くことが必要だという考えは何にでも役立つであろう。

会社に勤めている方でも常に発展と変化ができるように研鑽にこれ勤めていないといつ会社から解雇を言い渡されるかもしれない。そういう時代である。

たとえ、時代がそうでなくても自分で自分をBrush upしないといけない。いいことを学んだ。