物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

e-Learningと高校数学

2013-07-20 11:24:15 | 受験・学校

私がつくった理系の大学生のおちこぼれを救うためのe-Learningと高校数学との違いについて考えてみたい。

私のつくったコンテンツには普通に高校の数学で学ぶ多くのことが載っていない。たとえば、分数関数、分数方程式・不等式、無理関数、無理方程式・不等式、三角方程式・不等式等がその主なものだろうか。

2次関数の最大最小とか2次不等式もあまり出て来ない。これは私の教育経験からそういったものにあまり出会わなかったからである。

だから、じゃあ上に挙げたこれらの項目を学ばなくてもいいかというとやはり一通りは学ぶべきであろう。分数方程式の解については、一度武谷・豊田の『原子炉』(岩波書店)でお目にかかったくらいで、本当に必要なことに私は出会ったことがない。

これは私の経験が狭いからであり、無理方程式や分数方程式およびそれらの不等式が絶対不必要だというつもりはない。

だが、高校時代と大学に入ってからの、理系で落ちこぼれそうになっている学生に対しては自ずから力点が異なってくるのが当然であろう。

姪の子が高校生でいま中国の深圳で高校生活を送っている。その彼が今夏休みで日本に帰郷しており、最近会ったら数学が難しくなったとこぼしていた。

それで私の以前につくったe-Learningのコンテンツを参考に送ってあげると約束をしたので、数日前にメールで送った。

その後、電話で尋ねたところではどうもまだそこまで学んでいないという。何が足らないのかは聞かなかったが、どうも上に挙げたような内容らしい。少なくとも三角方程式の解き方について知りたそうな口ぶりであった。

いずれにしても私のe-Learningのコンテンツは高校数学の内容にぴったり一致しているとは言えない。