物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

ある若者の十回忌

2013-08-06 12:06:23 | 日記・エッセイ・コラム

昨日、帰宅したときに郵便受けを覗いたら、一枚のはがきが来ていた。

ちらっと見たところ友人の数学者のNさんからきた暑中見舞いかと思ったが、妻に読んでもらったら、私たちが属している、ある団体のブロック長をされていた、若者が亡くなって十回忌が8月4日だったという。

そのお母さんからのはがきであった。つい先日のことのように思うが、そんなに年数が経ったとは思わなかった。

その若者は学部は違うが、私の大学の後輩になる方で、もし生きておられれば、ノンフィクションライターとして活躍をされていたかもしれない。

惜しい人を亡くしたと今でも思っている。1周忌の前だったか5月の休みだったかに私たち夫婦でお墓参りに行ったことがあるが、そのときにそのお母さんとはもちろんご一緒したのだが、たまたま若い女性が彼の1周忌の機会だったとかいうことで、お墓参りに来られていた。

どういう方だったか詳しいことは何も聞かなかったが、何らかのお知り合いであったらしい。

人柄が穏やかでやさしい彼のことだから、昔の恋人であったのかもしれないが、そういう詮索をするのはいまさら野暮であろう。

ちょうど桜が散るころであったと思うので、1周忌には数か月早かったとは思うのだが、記憶がもうはっきりしない。

こうやって、人の生活は続いていく。はがきをくださった、このおかあさんにも私たちにも、みなの人にひとしく。