有難いことに数学・物理通信への投稿が結構ある。次号は9月に発行予定であるが、すでに十分な量の投稿がある。
多分9月中には3巻5号に加えて3巻6号を発行できるのではないかと考えている(悪くても9月中に3巻5号を、10月には3巻6号を発行したい)。
昨年だったかは数学・物理通信の一号だけ9月に出して、次号を9月中には出せず10月に回すという結果になったように思う。
どうも季刊サキュラーの数学・物理通信は発行予定月に2号出さざるを得ない状況が続いているが、これは野球の試合の表の攻撃と裏の攻撃のようでもある。
それなら毎月出したらという考えもあろうかと思うが、やはり毎月だと編集・出版人としては負担が大きすぎる。それでやはり息抜きの月がどうしても必要だと考えている。
それとこういうことになるのは毎号のページ数を30ページ未満に限定しているからである。pdfのメール配布サキュラーであるから、ページ数は限定しなくてもいいとは思うのだが、やはり毎号30ページ見当というのは厳守したい。
投稿論文の傾向として数学の分野の方の投稿は減っており、物理の出身の方の投稿が多くなっている。
これは私自身がもともと物理の出身であるから、当然かもしれない。もっとも純粋に物理に属するものというよりは数理物理的なものが多いように思う。
毎年9月は徳島科学史雑誌への原稿を書かなくてはならないので、私にとっては忙しい月である。今年はまだその構想はできていない。その前に8月24日に今年は高松で徳島科学史研究会の総会がある。
そこでの発表を予定しており発表のつもりだが、まだパワーポイントの入力どころか原稿の草稿の断片がいくつか手元にあるにすぎない。
もっとも発表時間は質疑も含めて15分だから、発表時間は10分前後であり、今年は話す内容をぐんとしぼって話すつもりである。
いつもあれもこれもと話したいことを挙げておくものだから、話が終わらないうちに時間がきてしまい、何をいいたいのかわかってもらうことが難しい。
ともかく十分といっては言い過ぎかもしれないが、結構投稿原稿が集まるという幸いなサキュラーである。
これは気楽なサーキュラーであるということでもあろうが、その投稿された論文をもとにしたNakanishi先生と世戸さんの論文は改訂されてProgress of Theoretical and Experimental Physics(PTEP: PTPの後継の雑誌)に論文として掲載されたと聞いている。だから論文によっては学術雑誌の掲載基準を十分にクリアできるようなものもある。
大多数の論文はそれほど立派ではないにしても気楽で、自由であるという特色は堅持していきたい。