物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

伏見、赤井著『直交関数系』のアクセス

2013-08-12 21:01:23 | 数学

伏見、赤井著『直交関数系』(共立出版)が最近再版されたせいか、私のブログ「伏見、赤井著『直交関数系』」のアクセス数が今週は15となっている。

これはアクセス数が少ないという見方もあるだろうが、数学の書についてのブログであり、それもあまりやさしい数学書でない。

実際にこの書を買った人が読んでいる割合は1/3くらいかとは思うが、それでもなかなか、この書に関心をもって下さる方は多くはなかろう。

そういう判断をすると、この15というアクセスはなかなか捨てたものではない。これはある意味では日本人の知的好奇心の程度が高いということを示している。

もともと、伏見康治先生の『数理のつみ草』(みすず書房)に出ていたエッセイに母関数の威力のことが書かれていたのが、「直交関数系」に関心をもったきっかけである。

それで、私の『物理数学散歩』(国土社)の母関数というエッセイの話の導入部として、伏見康治先生のエッセイを使わせていただいた。


ドイツざっくばらん

2013-08-12 20:29:55 | 本と雑誌

小塩節先生の「ドイツざっくばらん」(NHK出版)という本を読んだ。

これは以前にフンボルト財団が元のフンボルト奨学生に贈ってくれた書ではないかと思う。多分自分でこの書を買ったりはしないと思う。

それはともかく結構おもしろかった。自分がドジを踏んだ時に日本語風だと「俺はばかだな」とか「私バカよね」とか独り言でいうかもしれないが、"du, Idiot"とかなんとかいうという。

ようするに自分の中での2人称での対話が行われるという。どうも、"du, Idiot"はここで勝手に作った文であるから小塩先生が書いてはいなかったと思うが、発想法が異なっているという指摘はおもしろかった。

他にもおもしろかったが、メモをとっていないので、またつぎの機会に書くことにしよう。

もともとテレビのドイツ語講座のテキストに書かれていた文章を集成してできた本であるが、これは小塩先生がケルンの日本文化会館の館長として、1986年から1988年まで勤められた。