伏見、赤井著『直交関数系』(共立出版)が最近再版されたせいか、私のブログ「伏見、赤井著『直交関数系』」のアクセス数が今週は15となっている。
これはアクセス数が少ないという見方もあるだろうが、数学の書についてのブログであり、それもあまりやさしい数学書でない。
実際にこの書を買った人が読んでいる割合は1/3くらいかとは思うが、それでもなかなか、この書に関心をもって下さる方は多くはなかろう。
そういう判断をすると、この15というアクセスはなかなか捨てたものではない。これはある意味では日本人の知的好奇心の程度が高いということを示している。
もともと、伏見康治先生の『数理のつみ草』(みすず書房)に出ていたエッセイに母関数の威力のことが書かれていたのが、「直交関数系」に関心をもったきっかけである。
それで、私の『物理数学散歩』(国土社)の母関数というエッセイの話の導入部として、伏見康治先生のエッセイを使わせていただいた。