昨日、Francais sans larme(涙なしのフランス語)というのに触れたから、今日はFrancais par la joie(楽しいフランス語)について述べよう。
これは1970年代はじめころのNHKテレビのフランス語講座であった。いつもこのブログで言及する丸山圭三郎先生が講師であった(注)。
ミステリじみたドラマにしたがった放送であり、いつかこれはFrancais par la joieではなく、Francais par la horreur(恐怖のフランス語)だねという冗談が先生から出たのを覚えている。
二コラ・バタイユさんがゲストの一人であった。彼はドラマのシナリオと演出を手掛けていたのではないかと思う。話の筋はまったく覚えていない。
そのころにどういう言葉を覚えたのかも全く覚えていないから、なにを見ていたのであろう。
ともかく舞台の場所はブルターニュのどこかの城の中で叔父の死後に甥や姪が呼ばれていたという筋だったような気がする。しかし、結局は叔父は亡くなっていないという結末であった(ように思う)。
ブルターニュはフランスでは文化的にも特異な位置を占めていて、言語的にもブルターニュ語が残っていたりする。民族的にもケルト系の人種のようである。
雨が多く、英国にも近いということから伝説も英国と同じような伝説が残っていたりするらしい。
最近のフランス語の放送ではリンゴ酒シードルとかクレープとかで有名である。リンゴの木が多くてそのリンゴからつくられるシードルとかカルバドスとかをブルターニュへ行って飲んでみたい。
カルバドスは蒸留酒であるから、アルコール度がきついそうだから、私はシードルで我慢をしようか。
リンゴ酒Apfelweinといえば、フランクフルトの市街地の中心のマイン河をはさんで南側の対岸には美術館や博物館がたくさんあるが、そこを東に少し歩くとアプフェルワインを飲ませることで有名に地域がある。
私はフランクフルトの隣町のマインツに1976年4月から1977年3月まで一家で住んでいたが、そのことを知らなかった。
やはり帰国してから見たテレビのドイツ語講座の放送で知ったので、1997年だったかに2週間ほどドイツ各地を巡ったときに、日本へ帰る最後の日にこの地区のレストランを訪れて、アプフェルワインを飲んだ。
何杯か飲んだが、やはり私の好きなモーゼルワインとは比べることはできない。
(注) ちなみに私はラジオの方で丸山先生のフランス語講座の放送を聞いたが、そのうちに先生がテレビの方に出演されるようになったと思う。たくさんのフランス語の先生からテレビやラジオで学んだことになるが、林田僚右先生とか覚えている先生の名はあまり多くはない。