物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

Gegen Liebeskummer・・・

2016-01-16 16:14:37 | 日記
Gegen Liebeskummer gibt es kein Smerzmittel. ゲ―ゲン リーベスクンマー ギープト エス カイン シュメルツミッテル(失恋にきく薬はない)と言われたら思い当たる人もおられるだろうか。

これはNHKラジオのドイツ語講座の放送で使われていた例文であるので、興ざめなことははなはだしい。合理主義をモットーとする科学者でも恋をしないわけではない。そういう風にあまり得とか損だとかから離れたところを人間というものは本質的にもっている。

それが幸せをもたらすこともあれば、あまり幸せをもたらさないこともある。四元数の発見で有名なハミルトンは悪妻に困り果てたとかとも聞く。いや別に悪妻ではなかったのかもしれないが、体が丈夫でなかったためにハミルトンがいろいろ心配をしなければならなかったとかいうことだったかもしれない。

もっともこの奥さんと学会か何かに行こうとして何とかという橋を渡ろうとしたときに、四元数をなすのに欠かせないi, j, kという3つの元が交換しないことを思いついたとか言われている。

そしてそのときに橋の欄干かどこかにもっていたナイフでその元の積の関係を刻んだという。もっとも現在ではそういう跡は分からなくなっているというが、いまではそのことを記した記念の板か何かが代わりにあるということらしい。

その橋のJohさんによって写された写真があり、この写真は堀 源一郎先生の本『ハミルトンと四元数』(海鳴社)のどこかに載っている。Johさんは日本人であり、Johはハンドルネームである。


点対称、線対称

2016-01-16 11:46:27 | 日記
とは初等数学の概念であるだろうか。ところが中学とか高校の数学のテキストを見てもあまり触れられていなかったりする。

武藤 徹先生の本である、『数学読本』I(三省堂,1998)にはしかし151~152ページにちゃんと述べられてあった。これらのことを私もいつか学校で教えられたのであろうが、それでもそれが重要なことだという気がしなかった。

その重要性がわかるようになってきたのは残念ながらごく最近のことである。いくつかの高校数学レベルの書をもっているのだが、さてきちんと書いてある割合はどれくらいなのであろうか。武藤先生の上述の書によるとこれは解析幾何学の分野でとりあげられている。

その後にすぐ三角関数のことが書かれているので、武藤先生は多分この概念がすぐに三角関数のところで使われるということを周知されておられたのであろう。実際に私が点対称、線対称に関心をもったのは実はこの三角関数の部分に必要だったからである。

なかなかこのことがわからなかったのは悔しい。