物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

原因と結果

2016-02-26 10:07:40 | 日記
内戦があり、不穏の状態がシリアなどで続いている。このことを軍事産業の陰謀とみる見方ははっきり言って腑に落ちておもしろい。

ロシアとアメリカとフランスとトルコの経済的な思惑が絡んでいるとすると一刀両断で了解ができる。それがほんとうの真相かどうかはひとまず置くとしてのそういうものの見方ができると単なるヒューマニズムではことが解決しないということがわかる。

特に現在のように世界全体が不況であれば、資本はどこで利益を上げられるかと考えて紛争が自国では起きないこと、それも自国から遠い国だともっとよい。そこで紛争があれば、武器弾薬の在庫はなくなって軍事産業としてはまた製造できる。そしてその利益は自分たちの産業界にまるまる入る。

そんな身もふたもないことを誰が考えているのかと言うと資本を動かしている当事者だろう。そしてそのことは知らない顔をしていれば済む。マスコミには報道できることと報道できないことがあるから。

国の大統領だって、首相だって選挙のときにお金がいるから、そのときに資金援助をしておけば、自分の産業には悪いようにしない。それをあまりここまであからさまに言うとそんな志の低いことはないと、どこの国の大統領だって、首相だって言うだろうが、結局はそういうことだろう。

というのはどうも国民が貧窮して国民自体に物を購入する力が低くなっているからだ。これは私など年金生活だからやはり買うものは少なくなっている。それは例えば、出版業界の不振につながっている。

それでも新聞広告を見ると日本ではとても多くの書籍が出版されている。誰が読むのだろうと思うような書籍を出版してくれる出版社はある。

極端な話が著者が出版の費用を負担する自費出版なら、それが売れようが売れまいがちょっとした費用が会社に入るのでOKである。また、それが出版に値するかどうかもどうでもいい。経済は道徳をも退廃させる。