物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

vielleicht再論

2017-04-06 15:56:57 | 日記

先日、vielleichtは「ひょっとして」という意味であり、「多分」という意味ではないと先日書いたが、ちょっと違う用例に出会った。

これは森鴎外の『踊り子』のドイツ語訳であるが、Sie war vielleicht 16 oder 17 Jahre alt.というのに今日出くわした。元の日本語は森鴎外がかいたものであるが、「年は16,7であろう」とある日本文のドイツ語訳である。これを「ひょっとして年は16,7であろう」と解釈するのは間違っているであろう。

だとすれば、vielleichtの意味の広がりが森鴎外のころと現在ではちょっとちがってきているのかもしれない。


世界の風景

2017-04-06 12:28:01 | 日記

パソコンのバック画面が数日ごとに変わるようになっている。

毎回、こういう特異な景色が世界にはあるのだとということを知ることができる。若いときだったら、そういう風景のところを訪ねてみたいという気が起きたのだろうが、最近ではそういう気が起こることはない。

しかし、その気持ちを持ち続けたいと思っている。私の生まれた I 市だが、私は小さい時には4,5年朝鮮(今の韓国)に住んでいたので、I 市に帰って来たのは幼稚園に入園する年であった。

そのころに小さいながらに思ったことは道路の行きつく先にずっと行ってみたいという気持であった。もっとも小さいのだから迷子にならないようにその道路の終わるところまで行ってみるという経験などはまったく持てなかったのだけれども。

どこか道のおわりがあるのであろうが、その終わりのところへ行って「ああ、ここでこの道路が終わっている。この先はどうなっているのか」というような感慨を持ちたいという気がいつも強かった。

もっともそういう気持ちもいつか忘れてしまった。初心忘れずべからず。


昨日は忙しかった?

2017-04-06 11:49:55 | 日記

ブログを書くのを昨日は忘れた。実は昨日県立図書館に本を返却に行く日だったので、そちらに気をとられてブログを書くのを忘れた。

午後3時半過ぎに本を返却に行ってまた別の本を借りてきた。その1冊は数学の本である。須之内源一郎『フーリエ解析とその応用』(サイエンス社)という本である。100頁をちょっと越えるくらいの本であまり大部な本ではない。

これはいま私が読んでいる大石進一『フーリエ解析』(岩波書店)の参考書に挙げられていた本である。もともとこの大石さんの本はよくできた本であるから、大石本に文句があるわけではない。それでもその参考文献に挙がっていた須之内書を借り出してきたのは、フーリエ解析についての私の書いているエッセイの一番のはじめのところをどういうふうに書き出そうかと思い悩んでいるからである。

フーリエ級数と3次元ベクトルとの類推から話をはじめようか、それとも積分変換から話をはじめようかとかいったような。

(注)『フーリエ解析』(岩波書店)がすばらしかったので、先入観としてこの本の著者、大石先生は長身の感じのよい先生だというイメージが私につくられてしまっていた。ある国際会議で10年以上前に一度お目にかかったが、それほど長身の先生ではなかったが、それでも感じのいい人であることは変わらなかった。


ならし保育

2017-04-06 11:15:27 | 日記

というのがあるということを知った。奈良市保育ではない。

保育園に預けられる幼児が園に慣れるように1時間とか2時間とかはじめは預けられながら、最終的に7時間とか8時間保育に移っていく。

そういうことがあるのなら、数学とか物理でも始め慣れるのに、わかりやすいというかびっくりさせない工夫があってもよい。ということから中学校の代数でも初期の段階では図形的に数式を長方形で表したりする。

もっとも平面図形で表すことができるのは2次式までであるが。昔、みなさんが苦労したことがあるかもしれない因数分解でも、長方形の図形を書いてこのごろは学んだりする。

3次式になると立体図形となるのでちょっと難しくなるが、それでも立体の造形物を使ったりして、3次式は扱えないでもない。ところが4次式になるとこれはちょっと私たちが3次元空間内で実現することができない。それで、2次式を線分で表したりして、4次式も平面図形で表したりする。

xだとかx^{2}とかx^{3}とかがあり、a+bx+cx^{2}+dx^{3}などという3次式も中学生ぐらいになるとあつかうであろうか。すくなくとも高校生ならあつかう。一般の関数 f(x) もそういう多項式関数のように扱えないかというのかどうかは知らないが、テイラー展開というようなものが考えられたりする。

たとえば、中学校で学んだことがある、正弦関数はsin x=x-x^{3}/3+・・・と表される。理工系の人にはこういう展開も別に珍しくはない。