もう40年以上も前のことだが、ドイツのフライブルクでドイツ語研修を2か月受けたことがある。このときにゲーテ・インスティチュートの先生から洗濯物を意味するW"asche(ヴェシェ)は複数でしか使わないと聞いた。
その次の日か何かにどうして、複数なのかとか先生に聞かれたので、「先日、先生がそう言ったです」と述べたら、「おまえは記憶がいい」(Sie haben guten Memory.)とお褒めの言葉を頂いたことがある(付記)。
何のことはない、たまたま覚えていただけなのに。
洗濯ものではないが、下着のことをUnterw"ascheという. Unterhemd(アンダーシャツ)だとかUnterhose(パンツ)という語もある。Unterhoseはドイツ人(ホームステイで我が家に滞在した)と道後温泉に一緒に入りに行った後で、彼が自分の奥さんに後で、詳細にこの入浴のときのことを説明しているときに使っていたので覚えた。
こちらは最近知ったことだが、警察を意味するドイツ語die Polizeiは逆に複数がない名詞だという。しかし、なかなかこういうことは覚えないものである。確かに理屈を言われると、警察は複数はおかしいかなとは思うのだが。
(2018.4.27付記)guten Memoryと確かに言われたのだが、手元のドイツ語の辞書を引いてみるとMemoryはドイツ語としては載っていない。もっともgutes Gedaechtnisなんていえば、外国人の私だけでなく、クラスのほとんどにはわからないだろうと思ったのかもしれない。この先生の名はWagensonnerだったと思うが、もう定かではない。経験はないが、ドイツでは温泉は水着で入るのが普通である。パンツまで脱いで入る入浴経験は温泉では彼にとってははじめてのことだったから、自分の奥さんに詳しく話したのだろう。