昨日の朝日新聞での大きなニュースの一つは詩人の大岡信(まこと)さんの死去であった。特に朝日新聞で「折々のうた」というコラムを約6800回も書いたということは彼の大きなの業績の一つだとあった。
この朝日新聞の連載そのものも多くの読者に影響を与えたが、その後岩波新書として発行されたことも大きい。私もこの岩波新書を全冊ではないが、かなり持っている。もっとも私自身が購入したものは4,5冊であり、その他の多くは亡くなった兄の蔵書であった。
それが彼の死後私の持ち物となって数年になる。日本の現代詩人ということでは谷川俊太郎さんとか、茨木のり子さんらを思い出す。特にコーラスのうたに谷川さんの詩が多く歌われている。
詩人とはどのような人なのか、近くにそのような知人や友人をもたないので、個人的にはわからない。ただ、世の中にはそういう種類の文学者がおられるということは認識している。
英語で書かれた本の翻訳書であったと思うが、『詩人のための物理学』という書があって、『詩人のための物理学』とはどんな物理学だろうと思って購入したことがある。もっとも私の子どもが同じ本を買ってもっていた。その本もいまでは私の蔵書の1冊となっている。訳者が誰であったか確かではないが、一時テレビでもてはやされた大槻義彦さんであったと思う。
いつか岩波新書シリーズの『折々のうた』をとり出してこのブログを書いてみようか。
それにしても、朝日新聞の連載から岩波新書になったものとして思い出すのは松田道雄さんの『私は赤ちゃん』『私は二歳』があるが、他に例があるのかどうか私は知らない。