物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

Legendre変換の文献

2017-04-20 13:56:14 | 日記

記録しておかないとどこにLegendre変換のことが書かれているか忘れてしまう。

それで気のついた文献を順不同であげておく。

1.Goldstein, Poole, Safko, 『古典力学』下 (吉岡書店) 467-

2.ムーア、『物理化学』上(東京化学同人) 99-100

3.山本義隆、中村孔一、『解析力学』I (朝倉書店)270-274

4.園田英徳、『幾何学的に理解する物理数学』(サイエンス社)84-92

5.高橋秀俊、藤村靖『高橋秀俊の物理学講義』(丸善出版)8

6.矢野 忠、『物理数学散歩』(国土社)48-53

7.FNの物理学、インターネットのホームページ (各自検索せよ)

他にもあるかもしれないが、もし気がついたら、書き加えていくつもりである。


かっこの使い方

2017-04-20 13:18:22 | 日記

数学で日本ではカッコの使い方として、(   ), {   }, [   ]の順に使われる。それが欧米では順序が入れ替わって(   ), [   ], {   }の順に使われると放送大学の「応用数学」のテクストで知った。

ところがいまWhittaker and Watson の "Modern Analysis" をたまたま見ていたら、日本風にかっこが使われていることを発見した。

だからどうだということはないのだが、私は {    } のカッコの形があまりよくないので、欧米風に使い方を変えた方がいいのではないかといつも思っている。

そういうことは昔は知識としても知らなかったのだが、Goldberger and Watsonの "Collision Theory" を読んでいて、3つのカッコの一番外側に {    } が使われていて不思議に思ったことがあった。

これは大学院の博士課程3年のことだから、1967年のことである。ちょうどいまから50年前のことだと思うと感慨が深い。

そして、数式の一番外側に {   } を使うのが欧米では慣用だと知ったのはそれから20年くらい後であった。

 


この世界の片隅、原爆を逃れた母

2017-04-20 12:27:02 | 日記

という題の高橋源一郎さんの朝日新聞のエッセイ「歩きながら、考える」の一つを今朝読んだ。

映画「この世界の片隅に」の舞台になった広島県呉市と広島市を高橋源一郎さんが訪れて書いたエッセイである。実はこのエッセイは全文を読んだのだが、それよりも大きく載っていた写真が私に昔を思い起こさせた。

写真の一つは「かつての軍港周辺が見下ろせる広島市呉市の高台に立つ高橋さん」とキャプションがついていた。これがどこかは正確にはわからないが、私の大学時代の友人 H 君の家の近くの両城の丘ではないかと思った。いまでは友人の家があったところに友人の実家はもうない。

家はもう大分以前に取り壊されたと思うが、それでもその崖の跡地は残っていたが、ある時の大雨でがけ崩れでその宅地は土砂に覆われ、そこには誰も住まわなくなっていたが、それでもそのあとかたずけにかなりの費用がかかったと友人から聞いたことがあった。

その費用は友人と、彼の弟が支払ったと聞いたが、二人ともそこにはもう住んでいなかったので、不満のぼやきが出たと冗談交じりに友人が話してくれたことがあった。

その友人も私としては意外なことにもう数年前になくなり、親しく話をすることもできなくなった。

学生のころにときどきその友人 H 君の家に招待されることがあったが、そこで生まれてはじめて Old Parr というウィスキーを飲ませてもらった。もっとも H 君はアルコールは駄目で、ビールを1杯か2杯飲むと目とか顔が真っ赤になるというふうだった。それは弟さんもそうだったのではないかと思う。

私はアルコール音痴ではないが、それでも私の家に誰かがもってきたレミー・マルタンがいつまでも残っているから、あまり人のことは言えない。

高橋さんのエッセイも感銘を受けたが、写真はもっと五感に迫ってきた。もう一つの写真は「旧広島陸軍被服支廠前」とキャプションにあるから、多分私も若い20歳代の大半をこの付近でうろちょろしていただろうと思う。原爆投下後10年も経過していなかったごろからその後の約10年間のことである。