日曜日はコタツに入って本を読んだり、テレビを見たりした。2階の本棚から今村勤著『物理とフーリエ変換』(岩波書店)をとり出してきて、はじめのところを少し読んで見た。
この本はいい本だと思うのだが、いちばん最初のところからは書いていない。そういうことは普通の方はどうってこともなく、クリアしているのだろう。
だが、私のようにあまり頭の鋭くない者はちょっと困ってしまうのである。だから、些細なところに拘ってフーリエ解析を展開していきたいと思っている。
そういうのが、私の10年以上前に編纂した「電気電子工学科ミニマム」のフーリエ解析の部分であった。この前稿をまとめたときにはあまり級数の収束性には関心をもっていなかった。だが、今回はそれについてもある程度書かなければいけないだろう。
それとはじめにのところをどう書くか悩んでいる。やはりある程度広い見通しを持った問題意識を書いておきたいのである。このはじめのところははじめはすべて理解できなくてもいい。あとで読んだら、そういう気持ちでこの「はじめに」のところを書いたのかとようやく理解できるのでいいのではないかと思ったりしている。