物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

ドイツ語を知らなかったころ

2017-05-05 12:21:46 | 日記

とは私にとって高校生のころのことである。親友の S 君は I 市で著名なある外科医の子どもであった。ときどき S 君に会いに彼の家に行ったことがあったが、1度か2度彼の家の応接間で彼と話したことがあった。

そのときにNHkのラジオのドイツ語のテキストがそこにあるのをみた。彼のお父さんが早朝のラジオのドイツ語の講座の放送を聞いているということであった。彼のお父さんは旧制第一高校、東京帝国大学の医学部の出身であり、若いときにはドイツに留学したことがあるとは大分後になってから彼のお父さんの書かれた本で知った。

S 君のお父さんは硬式テニスをなさるとか、ドイツ語ができるとか、その当時の私にはとっても近づきがたい感じがした。要するにそういうことのできる人というのは私のような普通の人間とは全く縁がない部類の高級な人だと思われた。

硬式テニスは私もするようになったが、残念ながらあまり上手にはならなかったし、ドイツ語もそこそこにしか話すことができない。

今日は5月晴れでもあり、このブログのためにIm wundersch"onen Monat Mai, alle Knospen sprangen,・・・とかいう歌曲の詩のテキストを探して見たのだが、ちょっと探したところでは見つけられなかった。「この美しき五月にすべてのつぼみがふくらみ、私の恋が・・・」というモーツアルトかベートベンの有名なドイツ語歌曲なのだが、残念である。

定年になってからもはや10年以上過ぎたので、NHKのラジオのドイツ語のテクストも結構多くなってきた。すぐには捨てるつもりはないが、それでもいつかは処分しなくてはならないだろうか。