をちゃんと身につけたいとなんどか試みたことがあるが、いつも終りまで行かずに一般相対論が身についていない。私が学生のころには特殊相対性理論は必ず身につけなければならない分野であったが、一般相対性理論は必ずしもそうではなかった。
ところが現在では一般相対性理論は物理学者の必ず身につけておかなければならない分野の一つになって久しい。私としても何とかしたいと思って定年退職後の2007年とか2008年に内山龍雄さんの『一般相対性および重力理論』(裳華房)のテンソル解析の部分を読んでノートをつくろうとした。
そしてそれを7割か8割くらいは読んだのだが、どうもそこで息切れしてしまった。その後、これを読み返すことをしていない。私にはなんとも一般相対性理論への関心がもどってこない。
それでもいつかはちゃんとわかるようになりたいという願望を捨てたわけではない。だが、世の中には私と似た人がたくさんいると見えてそういう人のための一般相対性理論を解説したと称する書籍がときどき出版される。それらのすべてを購入しているわけではないが、数冊は購入している。
最近ではアマゾンの推薦書として"Tensor Analysis made Easy"とかいう本が推薦書として私のところにも来ていた。
私の友人の E さんは若いときには素粒子理論を専門にしていたが、あるときから宇宙の初期とかを研究対象にしたくらいなので、この一般相対性理論にも詳しいのだが、私はまだ上に述べたような状況である。
もっとも E さんの示唆で宇宙初期の安定性の問題を議論した論文を彼と書いたこともあるのだが、その程度のことにしか私は寄与はしていない。