Aller Anfang ist schwer (アッラー アンファンク イスト シュヴェーア)なんでもはじめが難しい。ドイツ語ははじめが難しい。物理学もはじめが難しい。
テニスでもはじめが難しい。それでも上手になる人がいるので、はじめが難しいことがテニスをするための妨げにはならないのだろう。
私は英語の初歩をいい先生から学んだので、難しいと感じたことはなかった。いまにして思えばその点ではラッキーだった。数学の群論などでも有名なポントリャーギンの『連続群論』(岩波書店)などではじめて学ぶと普通の人は落ちこぼれてしまう(注)。
Lipkinの"Lie Group for Pedestrian" (North Holland) の序文にも群論が役立つことを後で知って驚いたというような記述がある。だから私だけの経験ではないらしい。
(注)数学者となるような人は学生時代に『連続群論』を読んで数学に魅せられたという方もおられることは本当らしい。だからこういう人ははじめから除外しておかなくてはならない。