昨夜のNHKのE テレのサイエンスゼロはまたまたブラックホールの話題を取り上げていた。MCの竹内薫さんがブラックホールの話題を好きなこともあるだろうが、最近はブラックホールの話題が多い。
途中から見たのでテーマの全体像はあまりわからなかったが、ブラックホールを見つける別の方法を見つけたということらしかった。いままでは強い強度のX線を検出することによってブラックホールを見つけていたが、そうではない方法でブラックホールを見つけるということだった。それはブラックホールからかなり遠いところにあるガスから出る電波を検出することによってブラックホールの存在を知るということであった。
そういえば、重力波の検出で問題になったのはブラックホールの合体による重力波の検出であり、それはとりもなおさずブラックホールの検出にも寄与した。いままでブラックホールの検出はX線の検出によるものであったそうだが、電波によるブラックホールの検出できるようになったことからブラックホールの銀河中での分布が分かるようになり、宇宙の質量の大部分がブラックホールによるものであることがわかるようになったのかもしれない。
まさにブラックホールの天文学の時代の到来という感じがする。
こういう話題を議論するときに人間の生きられる時代の長さの有限(これは人類全体の生存の時間の有限さでもあるが)であることを常に感じる。だが、それにしてもそういう制約の下でも人間の知的好奇心がたくましいことを痛感する。