嘘のような雨降りである。水不足が心配されていただろうから、ちょっと一息をついただろうか。今年は東京は2週間以上雨降りが続いた一方、松山などでは雨がほとんど降らなかった。台風のときに少しだけ雨が降ったが、どうも水不足の根本的な解消にはならなかった。
もっとも、水不足が心配されていたのは愛媛よりは香川とか徳島であったかもしれない。この2県の水がめとも言われる早明浦ダムはかなり渇水で困っていたはずだから、台風で一息ついたであろう。それで、今回の雨は恵のあめかもしれない。
長年ブログを書いているから、もう何回か同じことを書いたと思うが、人間なんて威張っているようでも、数か月雨が降らなければ、お手上げだからやはり自然の恵みによって生かされているという感を深くする。
人間が自然に働きかけて自然を征服するなどということも言葉としてあるが、それは思い上がりだとは大学のときに講義を聞いた右翼の物理学の教授 O さんの言だったが、そのことだけはあまり反発していたわけではない。
O 教授はまた、現実に体験できる力である、「遠心力を仮想的な力だ」という考えには反対の立場に立っていたが、こちらも私は O さんに賛成である。だから政治上の思想では右翼であるからといって、O さんをいつでも毛嫌いをしていたわけではない。たとえば、車に乗っていて右にまたは左に車がカーブするときは外向きに力が働くので車のフロントグラスの近くにおいてあった、例えばティッシュペーパーの箱が動くなどいうことは実際に体験することである。
誰か世間的に有名な物理学者の方が、研究留学してイギリス人だったかの研究者から「遠心力などという力はない」と説得されたという話を書いているのを読んだことがある。だが、遠心力にはそういう性格はもちろんあるけれども、一方でロケットの発射基地が地球の赤道近くに設置されることが多いのは、地球の自転による遠心力が赤道近くの方が南極とか北極よりも大きいからである。
また、重力という力は地球上の地点、地点によって大きさが変わるが、これもその地球の地点、地点の遠心力の大きさが変わるからである。「重力は物体に働く万有引力と地球上の遠心力の合力」である。