物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

アルザスの村々

2017-08-30 12:56:22 | 日記

ストラスブール近郊はアルザス地方である。ここは歴史的にフランスに属したり、ドイツに属したりした地方であり、その地方で話されている言語はむしろドイツ語の方言のようである。

pour sant'e(プールサンテ:健康を祝して)というワインとかの飲むときの言葉としてGsuntheit(スントハイト)はドイツ語なら、Gesundheit(ゲズントハイト)であろう。昨夜のNHKの「旅でフランス語」で常盤貴子さんがアルザスを訪ねる2回目であった。もう40年ほど前にストラスブールとコルマールを訪れたことがあるが、じっくりこの地方を旅してみたい感じた。

コルマールの教会だったが、美術館だったかを訪れて、グリュ―ネバルトの絵を見た覚えがある。もっともその絵の中に「ほほえむマリア」という絵があるそうだが、それの記憶はない。その絵のことを知ったのは武谷三男の「若き日のあこがれ」というエッセイの中でほほえむマリアの絵はとても少ないのだと読んだときであった。

わが子のクリストが後に磔になるということを知っているので、画家はほほえむマリアなどはあまり描かなかったのだろうという。ではなぜグリュ―ネバルトはほほえむマリアの絵を描いたのか、彼は30年戦争(1618-1648)でこのあたりの農民が戦争と飢饉と病気で心がとても暗かったときに、農民たちに希望を与えるために「ほほえむマリア」を描いたのだという。

残念ながら、コルマールのこの美術館は第3回の次週の放映でも多分出ては来ないだろうが、アルザスの村々の景色とワインと料理は一度経験してみたいものである。