このことをいうのはちょっと気が引ける。ドイツの駐日大使が松山にやって来て講演をされるという。それはまだ先の10月である。
その講演会の後の大使との懇親会に出るひとりにどうですかとお誘いがかかった。だが、一般には私は人見知りをする方なので、出席を勘弁願いたいとメールを世話役の方にした後で、大使の略歴を見たら、この方が学んだマインツ大学は私が研究滞在していた大学でもあり、それもほぼ同じ時期にマインツにおられたことを知った。
そういうことを知ると、なんだか懐かしいような気がして出席を断るのは仁義にもとるような気がしてきた。それで「ちょっと考えせてください」とまたあわててメールを入れたところである。
そういう共時性というのはやはり心惹かれるものがある。