物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

角運動量

2018-03-30 16:41:47 | 物理学

について学び始めた。これはいま私の編集入力している、小川さんの量子力学の講義録のために必要となるからである。

私はだいたいあまり勉強家ではないが、小川さんの講義録があまりよく分からないから、補足の学習が必要となっている。いま取り組んでいるのはGasiorowiczのQuntaum Mechanicsの第10章の始めの部分である。この章を全体を読んでノートをつくろうとしている。こういうことをしようとするとき、しかし体力と根気がなく、飽きっぽい方なので途中でやめてしまうかもしれない。

この機会にノートをつくっておこうとしている。いつか「数学・物理通信」にいつか角運動量のことを書くつもりがあるから。だが、はじめのところですでにつまづいてしまっていた。しかし、ここはなんとか通り抜けれたが、さてこの10章を読む終えることができるかどうか。

誰だったかの本を読んでいたら、このGasiorowiczは物事をわかりやすく書く才能がある人だとほめてあった。確かに、彼の書いた素粒子の本を私よりも数年は後の人たちだが、テクストにしている学んでいる世代があった。その後、この本の中の対称性の話がうまく書けているということを知った。


いままで反応があったことがないが、

2018-03-30 11:22:39 | 日記

はじめて反応を聞いた。これは私が書いた数学エッセイの「テンソル解析の学習における問題点」である。これははじめ『数学散歩』に掲載されたが、もちろんこれは愛媛数学教育協議会の機関誌「研究と実践」に掲載された記事が上記の本に収録されたものであった。

そして『物理数学散歩』(国土社)にも再掲されている。ところがこの本がまったく売れない。高い価格というわけでない。1200円というとても安い価格であったのに。

物理学の研究者でも素粒子物理学とか宇宙論の研究者には「テンソル解析の学習における問題点」に書いたことは常識であって、この分野の研究者から反応がないのは当然である。まったく新しいことではないので、またこんなつまらないことを書いてという反応で当然である。

ところで、こういう分野に入っていきたいと思っている学生とかには常識であるとは思わないが、あまり目に触れなかったらしい。

今回は中学校の理科の先生をしていた人が相対論の電磁気学の方程式を学びたいと思ったらしい。それで私の記事に目が留まったという。そして読み終わったら、感想を書いてみたいとメールをもらった。

何十年前の私のようにテンソルという概念があやふやであって、しっかりしないという。ベクトルとの類似で大きさと向きがある量としてのベクトルからそういう類推でテンソルを学ぼうとするとそのテンソルが存在する面とかが指定されるというのがわからない。

だから、私も大学院で数学者の竹野兵一郎先生からテンソルはその座標変換性で決めるということを知るまでモヤモヤが続いた。

それに現代数学的なテンソルの導入のしかたがよくない。これは初学者向きではない。理論をきれいな体系をみせるためにはいいのだろうが、初学者にはなにがなんだかわからなくなる。