気のせいかどうか知らないが、最近『・・・の発見』というタイトルの本がいくつか出ている。
2016年にファインマン『経路積分の発見』(岩波書店)が出されている。それに最近(2018.7)出版された、山本義隆『小数と対数の発見』(日本評論社)がある。
それに自分のことで申し訳ないが、『四元数の発見』(海鳴社)も落としてはいけないだろう。これは2014年10月の発行である。
『四元数の発見』に関して言えば、これは出版社のほうでつけてくれた名前であって、私がつけたタイトルではない。
しかし、四元数の発見のいきさつを解明したという点でまさに四元数の「発見」という名にふさわしい。このタイトルをつけてくださった海鳴社の辻信行社長のこの本に対する思いがこもっている。
(2018.8.2付記) N 先生から1982年に広中平祐『学問の発見』(佼成出版)という本があると指摘された。また2003年の山本義隆氏の『磁力と重力の発見』1, 2, 3(みすず書房)があるのを忘れていた。山本義隆氏はこの書で大仏次郎賞とか毎日出版文化賞等を受賞されて、世間的にも有名となった。