『数学と物理学との交流』(森北出版)の第2章「ベクトル解析」を日曜日に読んだ。とはいっても現在の関心があるのは電磁気学なので、この第2章の後半の解析力学の箇所は読むには読んだが計算をフォローをしていない。
これは全体で42ページでベクトル解析をマスターさせようとする(?)ものである。特にこのベクトル解析の本は微分形式によっている。それを数十頁でベクトル解析を教えようとする。倉田さんは九州大学の工学部に長年勤めていた数学者であり、工学部の学生に微分形式でベクトル解析を教えるということをされていたらしい。
数年前に亡くなられたのだが、生前に彼の教え子でもあり、サーキュラー「数学・物理通信」の共同編集者のNさんが、一緒に倉田さんを訪ねようと言ってくれたのだが、そのうちに倉田さんが亡くなってしまったので、生前にお近づきになることはできなかった。
その後、香川県丸亀市に在住の倉田令夫人をNさんと訪ねて昼食をごちそうになった。そのときにこの『数学と物理学との交流』をすでにもっていたかどうかは覚えがない。
いまでは、私はこの本のPODをもっている。これは2007年(1972年初版)の発行だから、この本を購入したのは私もNさんも定年退職した後だったことはまちいがない。
ということで、さらに森毅さんの『ベクトル解析』(日本評論社)へと読み進めようとしている。