black holeはドイツ語ではSchwarzes Loch(黒い穴)(シュバルツェス ロッホ)とということを最近知った。これは今週の木曜にあったドイツ語のクラスでの話題であった(注)。
それで、クラスの中でただ一人の物理屋である、私に説明せよと要請されたが、私だって素人である。それでもなんとか説明はしたのだが、専門の人から見たら、見当違いの説明をしてているのだろう。
(注)「黒い」はドイツ語ではschwarzという。ところがこれが名詞の前にくると格語尾の変化をする。ドイツ語が嫌われる大きな原因の一つが、名詞の前のこの形容詞の格語尾変化である。
名詞に不定冠詞がつくか、定冠詞がつくか、なにも冠詞がつかないかによって、形容詞の格変化語尾が変わるから面倒である。
Schwarzes Lochの場合には冠詞はなにもついていないから、それの代用を形容詞がする。それでSchwarzesと語尾として-esがついている。これで、名詞Lochは中性名詞の単数だということがわかる。
語尾の-esは中性の定冠詞dasに似ていることに注意してほしい。これが冠詞が何もつかないときの単数の中性名詞につく形容詞の語尾である。
ああ、説明するのも面倒くさい。
ちなみにドイツ語の名詞は自然の性に従って、男性と女性とがもちろんあるが、それ以外に中性がある。もっともTisch(机)がなぜ男性名詞でder Tischなのか誰も知らない。またHaus(家)は中性名詞でdas Hausなのかは誰も知らない。さらにStrasse(通り)が女性名詞でdie Strasseなのか誰もしらない。
der, die, dasはそれぞれ、単数名詞につける男性、女性、中性の定冠詞である。これを -r, -e, -s とドイツ人はしばしば省略して書く。