物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

田代嘉宏『テンソル解析』

2020-01-04 15:48:59 | 数学
田代嘉宏『テンソル解析』(裳華房)は1981年の発行である。これが発行されたときに発行社から寄贈を受けた。それで E 大学の生協書籍部の出しているパンフレットにこの本の紹介というか書評かを書いた。

しかし、この本をきちんと読んだことはなかった。Levi-Civitaの記号についての記述をいまごろになって、読もうとしている。

ところが、そこを読むためにはその前の箇所を読む必要がある。ということで話はそう簡単ではなくなる。

この書の始めのところに私がこの本を読まなかったことを世間に示してしまうようなことが書いてあった。

実は2005年にE大学を定年退職した折に小著『数学散歩』(国土社)を出したが、この本の終わりの方にベクトル代数とか解析とかテンソルについての記事が載っている。

『数学散歩』はもともと愛媛数学教育協議会 (略称:愛数協)の機関誌『研究と実践』に掲載した文章をまとめた本であった。しかし、田代嘉宏『テンソル解析』を読んでいたらすでに知っていたであろうことを、この書とは別の動機から知って書いた文章が多く掲載されている。

だから見る人が見たら、私がこの『テンソル解析』を読まなかったことは明白であろう。というか、人の本を読んで理解するという力に欠けていることが明白である。

というようなことをいまとなって、はじめて知った次第である。

1月4日仕事を再開

2020-01-04 12:15:52 | 日記
2020年の仕事の再開は今日1月4日となった。

とはいってもすでに1日から自宅に持ち帰ったこのパソコンで原稿の書き換えをしていた。

およそ書き終わったと思ったら、Levi-Civita記号がテンソル密度とか相対テンソルと言われているものだということの説明をしておきたいと思うようになった。

ところがあまりこのことについては知らない。それで一般相対論のテクストを急遽ちらっと見たのだが、あまりわかりやすくない。

要するにLevi-Civita記号であらわされる量は、空間反転したときに、符号が変わる種類の量であるのだが、私の見た相対性理論のテクストはわかりやすくはなかった。

コンパニエッツの『理論物理学』(岩波書店)だったかに説明があったような気がしているが、この書は自分ではもっていないので、E大学の図書館に行ってみて見ないとどのように書いてあったかわからない。