「Pauli行列の導出」について新しい話題があるわけではない。
Pauli行列を導出を一般的な角運動量の議論をした後で、その角運動量の大きさ J にJ=1/2 を入れて出す方法を量子力学のテクストで述べているものもけっこう多い。
それだとどうやってPauliがPauli行列を導出したかという話はもう一般的な角運動量の理論の一部となってしまう。
それはそれで説明の仕方ではあろう。だが、日曜日にもいくつかの量子力学のテクストを引き出して読んでみたが、細部までもしっかりしていると思える本はなかなかない。
これらのテクストを書いた人たちは日本ではよく知られた学者であるので、私との知的レベルがちがうからだろうか。
ともかく、それぞれ特色のある書き方をされてはいる。