パレスチナのガザ地区のハマスとイスラエルの紛争は今回の直接の原因はハマスのイスラエルへの攻撃であるが、それにしてもそれ以前のイスラエルのガザ地区への封鎖が原因となっていると思われる。
そういう意味ではグテレス国連事務総長の人道危機発言は納得ができる。ガザの市民の人道危機はそこだけとれば、ハマスが原因だと言えようがそれにはとどまらないもっとそれ以前の歴史を鑑みなくてならない。
私は歴史に疎いので、その点は何とも言えないが、やはりイスラエル建国の時代までさかのぼる必要があるだろう。
ナチス時代にユダヤ人の600万人ともいわれる人々が犠牲となった。このことは痛ましい出来事であり、断じて許されないことだ。だが、そういう多大な犠牲を払った人々がパレスティナ人を追い払ってそこに住むようになり、パレスティナの人々をガザ地区のような狭い地区に押し込めて封鎖するとまでなれば、やはりそこでの話に収まらなくなってくるのではないか。
やはり、パレスティナ人とイスラエル人とが共存して仲良くよく暮らすのでなければならない。なかなか今までの遺恨があってそう簡単ではないのだろうが、最終的にはそこらあたりで妥協が成り立たなければいけないと考える。
ユダヤの人々である、イスラエル人は才能に富んだ人々であると聞いている。また商才もあり、財を成す方々も多い。ただ、それがすべてパレスチナの人の我慢だけの上に成り立つのだとすれば、それはいただけない。
平和共存で生活できるように粘り強い交渉がお互いに必要なのだと思う。多分こんなことはお互いにわかっているはずであろう。だが、お互いの面子のためにそういうことができないであるとすれば、とても残念なことである。
パレスチナ人とイスラエル人とがお互いに自由に相互に敬意をもって過ごせる時代が来ることを切に願っている。軍事力による抑圧は最終的な解決にはならないことだけはわかっているのに。