「友、遠方より来たる、また楽しからずや」だったか、昔、高校の漢文の時間に学んだと思う。
昨日はブログを休んだが、古くからの友人が訪ねてきて、彼の話を夢中で聞いたので、ブログを書く暇がとれなかった。
私にはそういうことは珍しい。だいたい友人が訪れることなどほとんどない。友人と言われる人がいなかったわけではないのだが、今親密に付き合っている人はいない。
そういう私でも訪れてくれる人がいることはうれしい。それにその私よりも年少のこの友人の経験はいろいろ豊富である。彼の話を一日中それも夕方も夕食を一緒にとりながら聞いたのだが、彼の人柄がいいせいもあるが、それだけでもなく私たち二人の志向がよく似ているせいもあって楽しかった。
昔の線形代数の本を紹介されたりした。「線形代数学」1, 2とその演習書である。マリチェフ著で東京出版の書だという。1をこの友人が読んでいるというが、2は用がないという。ところが彼が口を滑らしたのは2は微分形式の一番わかりやすく書かれたテクストであるということだった。
私はベクトル解析を納得できるように理解したいと思っているが、ベクトル解析は結局のところ微分形式の学習まで行かないと完結しないと思っている。それで友人にその書名を教えてほしいと頼んだ。
今日仕事場に来たら、友人から書名の連絡があった。それが上に述べた本だった。もう出版されてはいないそうだから、古本で調べてみようか。