「江沢洋著作目録」の作成をしたいと考えるようになった。国会図書館の目録を調べると145件がヒットする。これではすべてを持っている人などは誰もいないだろう。もちろん私もそんなに江沢さんの著書を持っていない。
愛媛大学の付属図書館には101冊が登録されている。これだとそのギャップの40数冊は独自に調べる必要がある。
「遠山啓博士の著作目録」の作成に10年以上の時間がかかったのもそういう手元にない書籍の書誌情報を得るのに手間がかかったからである。遠山さんの場合には数教協の会員の著作の出版に彼の名義を貸したようなところもあったので、その著作目録をつくるのは至難を極めた。
数学教育史の研究者である、Uさんが共著者になって、尽力してくれたのでようやく一応の完成を見たのである。
「江沢洋著作目録」に話題をもどすと書名だけなら、国会図書館の目録で十分であろう。だが、もっと精密なデータを記録しておきたい。そこのところがデータの質がちがう。もちろん、これは善し悪しの問題ではない。