渡辺恒雄あとつぎ宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【大阪市長】民主・国民の平松邦夫さん、自公推薦の現職倒す

2007年11月18日 22時46分40秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代
(写真は平松邦夫公式ウェブサイト)

大阪市長に平松邦夫氏 4氏破り当確(朝日新聞) - goo ニュース

大阪市長選、民主など推薦の平松氏が初当選確実(読売新聞) - goo ニュース

 ずいぶん、早く当確が出ました。朝日、読売とも8時台です。
 おそらく期日前投票の出口調査ではっきり差がついていたのでしょう。
 有権者207万人、投票率44%。平松候補は36万7058票。
港区で関市長に173票負けた他は、残りの全行政区で平松さんが関市長を制す、圧勝でした。

↓投開票速報(投票率と開票)のアドレス↓(大阪市選挙管理委員会)
http://www.city.osaka.jp/senkyo/news/index.html


 民主党は首長選で相乗りをしない方針ですが、指導者の人材難の日本ではなかなか難しいことで、今回の候補者選びも公示直前まで難航しました。

 が、民主党衆院議員の平野博文さんが大変な苦労をして、平松さんの擁立に成功しました。平松さんはアナウンサーの現場を離れ、MBSの経営者側にいたので、経営陣の説得が必要だったようです。

 来年1月には大阪府知事選挙もあります。
 公明党及び創価学会にとって、47都道府県で一番地盤が固い「王者」大阪での敗退。
 「原田創価学会会長―太田公明党代表」になってから、連戦連敗です。大阪市長選の惨敗は自公政権の枠組みにも大きな影響を与えることになります。

(朝日の記事)
 大阪市長選は18日、投開票され、元毎日放送アナウンサーの平松邦夫氏(59)=民主、国民新推薦、社民支持=が、いずれも無所属で現職の関淳一氏(72)=自民、公明推薦=、元市議の姫野浄氏(72)=共産推薦=、元大阪市立大教授の橋爪紳也氏(46)、人材派遣会社員の藤井永悟氏(31)の4氏を破り、初当選を確実にした。助役出身者以外の市長選出は60年ぶり。今後、関氏が進めた市政改革を見直すかどうかが焦点になる。

 同市長選は福田政権発足後初の大型選挙。自民、公明両党が推す関氏と民主党が擁立した平松氏の事実上の一騎打ちで、各党は「総選挙の前哨戦」と位置づけ、党幹部を連日投入するなど国政選挙並みの態勢で臨んだ。

 平松氏は、長年にわたって助役出身者が市長を務めてきたことが職員厚遇問題の温床になったとして「民間から市長を」と訴え、徹底した市政の情報公開を主張した。

  ◇

 東京一極集中で東京は人が多すぎる。マンションはどんどん高層になる。「東京には空がない」と嘆く日々です。先日、通りをクルマで流した兄が「ビルだらけになった」とあ然としていました。地方在勤とはいえ、年に数回帰ってくる兄がめったなことでは驚かないのに驚いたので、私が驚いたというわけで、まあ平たく言えば、とにかくを返せ!

 大阪にしっかりしてもらわないと困ります。

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小沢代表「高速無料なら租税特措法延長も」と受け取れる趣旨の発言 フジ「報道2001」

2007年11月18日 17時31分11秒 | 第169通常会(2008年1月~6月)ガソリン国会

 小沢さんってフジの黒岩記者がお気に入りなんでしょうね。

 日曜日の「報道2001」に“大連立騒動”(別名・雨降って地固まる事件)以来、TV初出演。

 随分楽しそうな饒舌でした。

 後半は統一会派を組む新党日本の田中康夫代表と共演しました。康夫さんの政策に耳を傾けつつ、小沢ヴィジョンを語りました。

【道路特定財源=租税特措法延長が焦点 通常国会の争点示唆】



 既に紹介しましたが、揮発油税暫定税率(2倍に増税)を定めた部分が来年3月に期限切れになります。この「租税特措法」が延長できないと、政府・自民党は政権運営が困難になると下町の太陽は読んでいます。

予算関連法案についての小沢さんの発言↓

「予算執行のための法律は国民生活にとって必要なものは賛成するが、考え方の違うものは反対せざるを得ない。そこで自民党の立場からどうするかは分からない」

○田中康夫の持論「高速道路の無料化」に賛同を示す




 小沢さんは田中代表の政策も踏まえ、

「基本的に道路特定財源は必要ない。同時に、私たちは高速道路を無料にしたい。高速道路を無料にし、(道路特定財源を原則)一般財源化するなら、その時は(暫定税率の維持を)考えていい」


 と言いました。

 これだと、「高速道路無料化」を条件に「租税特措法の審議」に応じるようにとれます。 

 まあ、小沢さんの発言を細かいところまで突き詰めるのは、やめた方がいい。小沢一郎は政策通ですが、いかんせん口を通すと、違う言葉になっちゃう。「政権交代」と言おうとして、「政界再編」と発音してしまう人です。私は13年前に小沢さんに会ってから、ずいぶん振り回されてきました。先日の辞任発言も「またいつものことだ」と思い、一歩引いて見ましたから、もう振り回されずに済みました。学習したのです。

 防衛利権については

 「政官業の癒着の構造がある。しっかり解明しないと、新テロ法以前の問題だ。参院は多数を持っているのでしっかりとやらなくてはいけない」

 さて、昨日の番組では1時間10分ほどしゃべったのですが、秀逸の発言は次。延長国会の再延長について

「自民党のお家事情で(参院選後の)2カ月を空費し、時間が足りなくなった。単に時間だけ稼げばいいという手法はよろしくない」


「政府・自民党は頭を冷やして出直したらいい」。 

 その通りですね。



小沢代表「道路特定財源は必要ない」(読売新聞) - goo ニュース
「報道2001」抄録 小沢一郎民主党代表(MSN産経ニュース)


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2008年度予算・租税特措法(道路特定財源)に関するエントリ
“道路財源”租税特措法、延長できねば2兆円税収欠陥 来春争点に(10/20)

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防衛利権の牙城か?(社)日米平和・文化交流協会、東京地検が捜索

2007年11月18日 13時28分03秒 | その他

 日米平和・文化交流協会を中心とした防衛利権に関する一連のエントリはこちらをクリックしてご覧ください。

[初投稿日時2007-11-18 04:30]
(写真は自民党の瓦力元防衛庁長官=本人公式ウェブサイトから)

 ついに出てきましたこのニュース。
[はじめに]
 とりあえず、今日は日曜日です。大阪市長選挙などの関係者以外の国会議員・地方議員・秘書・党本部・県連・総支部職員のみなさん、寒暖の差も激しいし、ゆっくり休んだ方がいいですよ。臨時国会は4週間も続くんですから。少なくとも。で、このニュースはゆっくり長々と問題になっていくでしょう。


■防衛利権を食い物にした政治家はだれか? 久間、額賀に終わらない

 これから紹介する読売1面トップ記事「日米平和・文化交流協会」。参院での「守屋喚問」で民主党の浅尾慶一郎さんらは「委員会」という表現でぼかしていましたが、「委員会」とはこの団体です。

 この団体の会長は“潜水艦なだしお”事件で防衛庁長官を1度辞めた瓦力さん(比例単独・北陸信越ブロック)、理事は久間章生・初代防衛相(長崎2区)。

 そしてそして、過去には福田康夫首相、安倍晋三前首相、石破茂防衛相も理事を務めたんです。民間からは宮崎元伸元専務、山田洋行の米津佳彦社長も理事経験者。さらにはコーエン元国防長官、民主党の前原誠司副代表(元ネクスト防衛相)・・・

 「オーッ!」と叫びたくなる組織です。

 秋山直紀専務理事は「日米政界と防衛関連産業のパイプ役」とされています。証人喚問でも秋山さんの名前は登場しました。
 地雷のように事実(ファクト)が続出。これは大きなことになります。

(以下の読売新聞の見出しは私の独断と偏見で一部改変させて頂きました。色づけも同様)

「日米平和・文化交流協会」東京地検が捜索…福田首相、宮崎容疑者も以前に理事(読売新聞1面トップ)

 航空・防衛分野の専門商社「山田洋行」を舞台にした業務上横領事件に絡み、外務省所管の社団法人「日米平和・文化交流協会」(東京都千代田区)が東京地検特捜部の捜索を受けていたことが、関係者の話で分かった。

 協会の理事には、与野党の防衛族議員、防衛関連企業の幹部らが名を連ね、山田洋行元専務の宮崎元伸容疑者(69)も昨年12月まで理事を務めていた。特捜部は、宮崎容疑者らから協会側に資金が流れた可能性もあるとみて、政界との関係についても解明を目指すとみられる。

 同協会は2003年から毎年、日米の防衛・国防関係者を集めて「日米安全保障戦略会議」を主催するなど、国防・軍事問題を中心に活動。

 今年も11月7~9日に都内で同会議を開き、米軍需企業などの防衛装備品の展示会が催された。

 守屋武昌・前防衛次官(63)が15日の参院での証人喚問で、宮崎容疑者との宴席に同席していたと証言した額賀財務相は、今年8月の入閣まで理事を務め、久間章生・元防衛相は今も理事に就いている。
 ほかに、会長を務める瓦力・元防衛長官をはじめ、防衛長官や防衛次官、防衛施設庁長官の各経験者、民主党の前原誠司前代表ら与野党の国会議員、コーエン元米国防長官、山田洋行の米津佳彦社長(60)らも理事に名を連ねる。福田首相や安倍晋三前首相、石破防衛相も過去に理事を務めた。

 関係者によると、協会の秋山直紀専務理事は、防衛族議員らによる「安全保障議員協議会」の事務局長も務め、日米の政財界に幅広い人脈を持ち、日米の政界と防衛関連企業を結ぶ「パイプ役」などと呼ばれる。

 守屋氏は喚問で、2~3年前、秋山氏から「(久間氏と)飲むから来ないか」と誘われ、東京・六本木での久間氏と宮崎容疑者の宴席に同席したと証言。秋山氏は取材に対し、守屋氏の同席は否定した上で、昨年12月、宮崎容疑者の依頼で久間氏との会談を都内の料亭でセットしたことを明かし、「宮崎さんが『久間さんにあいさつしたい』と言うので会わせた」などと話している。

 特捜部は、守屋氏の収賄容疑の立件に向け捜査を進める一方、協会を巡る資金の流れなども調べている。
(2007年11月18日3時2分  読売新聞)

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[それで]
 くどいけど、このニュースは長々と続いていきます。日曜日なんだから、大阪市長選など地方選がない人はしっかり休んでくださいよ。

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