【国会傍聴記 2007-11-30 参院本会議】
午前10時過ぎ、江田五月議長が木槌(ハンマー)を叩き鳴らして、開会。ちなみに、衆院では木槌は使わなくなっているので、国会内では参院本会議だけの習わしとなっています。
公務員の給与関係の3つの閣法(内閣提出法案)が成立しました。
「改正裁判官報酬法」と「改正検察官俸給法」と「改正防衛省給与法」。
なんで、「報酬」、「俸給」、「給与」と用語がバラバラなのかなあ。
統一して分かりやすくして欲しい。デモクラシーの基本ですよ。
「裁判官」と「検察官」は遠山清彦法務委員長の報告の後、
投票総数237 賛成237 反対0 「全会一致」で可決、成立。
ひな壇(閣僚席)から鳩山法相がペコリ。
「防衛省」は北澤俊美委員長の報告の後、
総評総数236 賛成236 反対0 「全会一致」で可決、成立。
ひな壇から石破防衛相がペコリ。
大臣が同席する必要ってあるんでしょうか。
厚労相の舛添要一さんはひとりの参院議員として出席していました。
○参院改革協議会を設置
そんなことを考えていたら、西岡武夫議運委員長が指名されました。
西岡さんは「参院の組織と運営に関する協議会を設置したい」と発言。
「江田議長の下に、きょう付で参院改革協議会を設けたい」と提案し、同意を得ました。
ということで、10時12分頃、散会。
きょうは衆院の会議もなかったので、さっそく地元に帰った議員も多いでしょう。
国会周辺はいつもにましてあわただしいです。
国会議員はもう少しゆっくりモノを考える時間をとった方がいい。以前のエントリにも書いた「最近は参院の審議が面白い」との私の感想も参院の方が比較的そういう時間をとれることを無縁ではありません。
あわただしさのもうひとうの理由。
衆院議員や議員秘書がサラリーマン化しています。
会社を経営している政治家が減っているので、生活のためのマネー(money)に不安を感じる議員、秘書が多い。だから、解散がこわい。
国会周辺に「モノを言いにくい」雰囲気が充満しているのはそのせいでしょう。国会がそうなっちゃおしまいです。
まだ“ボス政治”だったころの方が雰囲気は明るかった。“ボス政治”に戻ってはいけませんが、もっとどんどん起業して、どんどん国会に出て欲しい。
今は“生みの苦しみ”。
日本の将来に絶望するのは、次の第45回総選挙を待ってからでいい。
私はそう考えています。
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【国会傍聴記 2007-11-29】
参院外交防衛委員会は29日午前、「防衛省職員給与法の改正案」について、質疑をしました。
守屋武昌前事務次官の「防衛利権」スキャンダルがあったため、他省の職員と比べて審議が遅れていましたが、27日に石破防衛相が趣旨説明しました。
質疑では民主党の佐藤公治さん(広島選挙区)らから、「前日の守屋逮捕に関する防衛省の綱紀粛正」などについて注文が出ましたが、最終的には昼過ぎ、全会一致で可決しました。
改正防衛省職員給与法は、参院本会議で可決、成立する見通しです。